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2016年9月4日

可能性の獣 SURLY CROSS-CHECK

自転車屋をやるにあたってお客さんには長く愛着をもって自転車に乗ってほしいなあという想いがありました。頑張って整備して買ってもらった自転車がサビサビになってたりするのはやっぱり少し悲しいものです。
じゃあどういう自転車が大切に乗り続けてもらえるかというとやっぱり自分だけのオリジナルな1台だと思うんですよ。とは言えフルオーダーのカスタムバイクなんて中々手が出せないし、もっと手軽にカスタムの面白さを知ってもらいたいと思ってRAMONBIKESではSURLYの取り扱いをしています。

SURLYのラインナップの中でも抜群のカスタマイズ性を有するCROSS-CHECK(クロスチェック)。数々のダボ穴や広いタイヤクリアランス、ロード・MTB共用のエンド形状などでユーザーのイメージを具現化できる、まさに人の心を形にする可能性の獣な自転車です。
しかし、じゃあいざ真っ白なキャンバスを渡されて「何描いてもいいよ」と言われると人は悩んでしまうのと同じことで、いきなりフレームを見せられて「さあどう組む?」となっても戸惑ってしまう人も多いことでしょう。というわけでベースとなるようなクロスチェックの一つの形をRAMONBIKESなりに考えてみました。

コンセプトは『老若男女問わず気軽に街乗りできるシャレオツな日常バイク』という最大公約数的なところを狙ってみました。
スポーツ自転車が初めての人でも普段はがっつりロードバイクを乗り回している人でも乗りたくなるような自転車にしたくて、最低限これくらいのパーツは使いたいよねとかこのパーツとか値段の割に質感良いじゃんというのを取り込みながら中々にカッコいい1台が出来ました。

ホイールは手組みでVelocityのDeepVリムにシマノの105ハブの超鉄板の組み合わせです。タイヤはRivendellのJackBrown。Rivendellはサンフランシスコ発の旅バイクのブランドで、このタイヤはパナレーサーへの別注モデルでチェック柄のトレッドパターンとスキンサイドが特徴の乗り心地重視のタイヤです。

ギア周りはフロントシングル仕様にしました。フロント変速は操作にコツがいるのとトラブルを起こしやすい箇所なので敢えてここはシングルにした方が長く使っていく上でメリットが大きいと考えました。その代わりリア変速はMTB仕様のDEORE10速にしてワイドなギアを使うことで平坦からアップダウンにもリア変速だけで対応できるようにしておきました。

少しストリートテイストを取り入れたくてハンドルはショートなライザーバーにしてみました。もっとリラックスして乗りたいとなったらワイドなフラットバーとかプロムナードハンドルにすると面白いと思います。ステムやサドルなんかはクラシックな雰囲気のあるパーツを使うと質感が高くなるかなと思ってチョイスしました。

このクロスチェックをベースに例えばお買い物用にカゴやキャリアを付けたいとか、通勤通学用に泥除けのフェンダーを付けたいとか、停める時に困るからスタンドを付けたいとか用途に合わせた形にしたり、好きな色のパーツを取り入れたりして見栄えを変えていったり、カスタマイズの入り口になったらいいなと思います。
気になるお値段ですがクロスチェックはフレームセットで¥70,000(税抜)でこの仕様で組み上げるとおよそ17万円ですが、ホイールをシマノの完組ホイールにして少しコストダウンすると15万円~という感じです。その他色々パーツを変えたりしてコストを抑えたりもできるので一緒に相談していきましょう。
イメージとしてはスーツのパターンオーダーとかピザのトッピングチョイスみたいに考えてください。きっと愛着のある1台が出来ると思いますし、それが10年20年と付き合える相棒になるかもしれません。
先日メンテナンスに持ち込まれた自転車も30年来の付き合いの自転車らしく漂う相棒感がハンパじゃありませんでした。


こういう風に乗ってもらえたら自転車屋冥利につきるよな~。