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2016年12月6日

βチタニウムリローデッド!

全国1000万人のチタン愛好家・通称ティターンズのみなさまお待たせいたしました。日本特殊螺旋工業のβ(ベータ)チタニウムの各種パーツが続々と着弾しました!

まず紹介したいのがコレ!

DTスイスRWS専用チタンシャフトです。

まずRWSがどういう製品かというのを説明すると、アーレンキーいらずで手でガッツリと締め込むことのできるスキュワーです。通常のクイックリリースだと締め込むことのできないようなトルクでホイールをフレーム・フォークに強力に固定することができます。ホイールの固定力が上がることで力を逃しにくくなりダンシング時の反応の良さや下りのコーナーリング時にハブの踏ん張り感などを体感できるレベルで性能が向上します。

今回はそのRWSのシャフト部分をβチタニウム製のものを作りました。あらかじめ言っておきたいのがこのβチタニウムのシャフトに変えることで元のDTスイス純正シャフトから劇的に剛性が上がるということはないです。それはRWSでもたらされる性能向上はシャフト剛性ではなく締結力アップに依るものだからです。じゃあなんでわざわざβチタニウムのシャフトを作ったのかというと、DTスイス純正シャフトは

折れます。

RWSのシャフトはスチールとチタンのラインナップがあるのですが、このいずれも破断報告が多数あります。これは決して元のシャフトが粗悪品というわけではなくて通常使用なら問題ないのですが、固定力が上がるほどに剛性感も上がるので、ついユーザーが締め込みすぎて起こしてしまう現象です。(ちなみに取扱説明書に書いてある推奨トルクは15N・m、この細さで15N・m。。。マジか。。。)なのでその破断対策品として今回のβチタニウム製RWSシャフトを作った次第です。
お馴染みの陽極酸化処理に加えてβチタニウムとRAMON BIKESのダブルネームでレーザー刻印も入れました。ぶっちゃけホイールに装着したら見えなくなる部分なので大した意味は無いんですがそれがいいんです!所有感とか自己満足とかマジ大事。
価格は税込みでシャフト交換済みのRWS本体セットが25,000円、シャフト部分のみ前後セットで10,800円です。DTスイス純正のチタンシャフトRWSが21,000円なのでこの価格差でβチタニウムの信頼性が手に入るのなら全然お高くないと思います。

βチタニウムのボルトが如何に破断に強いかテストしたので以下の動画をご覧ください。

ステムボルトなんかの場合はボルト自体が剛性が高いということもありますが、それよりもステムとハンドルをより強固に固定することで剛性が向上します。加えて引っ張り強度も高いわけですからハンドルをこじるような動きをしても踏ん張りが効きます。βチタニウムのボルトの特性を最大限に活かせる箇所なわけです。推奨トルク以上の数値で締めても破断することはありませんが、締めすぎると受けのネジ山を攫ったりカーボンハンドルを割ったりするのでくれぐれもご注意ください。

破断対策といえばこんなアイテムも以前作りました。

チネリスーパーコルサのシートピンです。中心のナット部分に対して両側からボルトを締めることでシートポストを固定する造りをしていて、ボルトの締め込みが緩いとシートポストは動くし、強く締めるとボルトが折れるという悪夢のような構造をした代物でしたがこれをβチタニウム製のものに変えることで完璧に解消しました。

続けてβチタニウム×RAMON BIKESのダブルネームオリジナルアイテムがこちら

ステムキャップ&トップキャップボルトです。
トップキャップボルトは汗などが溜まりやすく自転車のボルトの中でも最も錆びやすい箇所でもあります。この部分に関しては強度が云々ではなくサビ対策としてここのボルト交換をオススメしています。そしてこのトップキャップボルトに合わせてツライチでハマるステムキャップも作りました。陽極酸化処理した上でβチタニウムとRAMON BIKESのロゴをレーザー刻印しためちゃめちゃカッコイイステムキャップが出来ました。自転車に乗っている時手元にふと目線を落とすとこのステムキャップが目に入るわけです。所有感とか自己満足とかマジ大事。
価格はセットで9,720円(税込み)。

最後にこんなのも


βチタニウム製ピアスです。チタンは金属アレルギーを起こしにくく骨折した時の補強のボルトなどにも使われています。なのでピアスなどの肌に触れる部分のアクセサリーにもよく利用されており、今回は陽極酸化の色合いが美しいβチタニウムでも作ってみました。もはや自転車関係無いけどいいんです。所有感とか自己満足とかマジ大事。

そんなわけで再充填したβチタニウムの諸々のアイテムのご紹介でした。ティターンズの諸兄に於かれましてはこの機会に是非ともお試しあれ!