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2017年5月26日

RATROAD “the GREASER” / SURLY STRAGGLER

色々と凝ってたために完成が遅れに遅れ、こないだやっと完成したストラグラーですマジかっこいい(セルフ

ホットロッド・カルチャーへのオマージュ

はい、愛車自慢です。
今回は兼ショップデモバイクとしてカスタムの見本になるべく、気の向くままに製作したストラグラーを紹介します!

ソルトレイクフラッツのボンネビルスピードウィークにてシュートされた、クソかっこいいホットロッド

 

カスタムイメージのベースにしたのはHOTROD(ホットロッド)。
その中でも「外装がサビてボロい車体」をベースに、足回りやエンジン等を綺麗なパーツでカスタムした『ラット』スタイルのホットロッドをイメージ。

元よりラットロッドが大好きなのもありますが、題名にもあるグリーサー(グリースガンやメカニックの事ですが、スラングでは”カークラブのメンバー”ってか不良の事。ポマードで髪型をオールバックにぴっしりキメてのも由来とか)が乗りたがってくれるくらいカッコ良くしたいとか思ってしまったのが始まり。「だったら本気っぽいけど微妙な足回りやビレットパーツ、あとヤレた雰囲気を入れよう。」って感じ。

 

外装のヤレ具合と足周りの美しさのギャップがヤバすぎる1935フォード。もう言葉が出ない、完璧すぎる

ベースフレームはサーリーのディスクロードフレーム「ストラグラー」

ホットロッドと言えばやはりベースはアメ車。
んで、中でもアウトラインにクラシックテイストがしっかり残っていて作り的にも頑丈一辺倒なサーリーから、車種はメカメカしい外観が特徴のディスクブレーキを搭載した「ストラグラー」に決定。

47Cのぶっといタイヤで「サスペンションでもついてんのか!?」って乗り味の超フワフワマッタリ仕様。当然、性能部品も妥協せず選択し、シッティングでトルクを掛けていくとグイグイ進む巡航快適タイプに。お散歩からちょっと長いお散歩、更には悪路を含んだルーティングのエクストリームお散歩までバッチリ対応としました。「つい出かけたくなる感じ」ってヤツね。

 

フレームは深いグリーンをベースにラスティな感じで全塗装

バーテープ・サドル・タイヤサイドをブラウンで統一。メインカラーのグリーンと相性バッチリ

ゴツイ鉄フレームとぶっといタイヤで重そうに見えるが、よく走るのでほぼ気にならない感じ

ダウンチューブにはレタリングでRAMON BIKES(フレームバッグを着けても見えるように、位置は下側にオフセット)

カスタムペイントと部品カラーのチョイスで統一感を

フレームは錆湧いてる田舎のトラックっぽい感じでオーダーペイント。基本緑とオレンジが大好きなので、今回もそんな感じで纏めました。

オレンジが暖色で黄色と赤の間なので、ちょっと色合いがズレても気にしない!って事で、オレンジの他に色入れたい部品はゴールドとブラウンで纏めたらイイ感じになったとさ。

さて、そんなわけで部品選びですが、コンポはなんか知らんけど手元にあったアルテグラと決まっていますので、まずはしなびたSTIブラケットカバー「鮭握り」に変更。もう完全に定番ですが、良いんだから仕方無いでしょ。色は当然オレンジで、バージョンはタッチの良さでソフト。尚、ブラケットを強く握る人やその状態でひねる事が多い人にはハードがお勧めです。合わせるバーテープはSALSAの唐辛子ブラウン。コルク系テープなので握りも良く、タイヤのサイドウォールにバッチリマッチ!

ヘッドセットはクリキンをBBと合わせたゴールドをチョイス。このヘッドセット、弊社代表が大陸横断の旅に出た時に使っていた逸品で、「現地でOHできないから」と、ノーメンテで二大陸横断してノートラブル。「どこまでいけんの?」と、現在もまだバリバリノーメンテで使っているのに動きに問題が無いヤバいヤツです。ちょい高いけどイイヨ!

CinelliのフルカーボンワンピースドロップRAM3もアルテグラSTIもイイ感じ。絶望的に浮くか?と思いきやそんな事は無い

ブラケットカバーは定番の「鮭の握り」、カラーは焼鮭色/バーテープは唐辛子マークがカッコイイSalsaのブラウン

ヘッドパーツはクリキンのゴールド、ライトはバレットを選択。ベルはシンバル型がシブすぎるので採用!ヘッドバッジはナナメにズラしてBOM!ステッカーはキズ防止にもなるんだな〜

ぶっといタイヤ、てかグラベルロードマジでオススメ!

冗談じゃなく「ショボイ段差」とか「道路の継ぎ目」とか無かった事にできます。乗り心地良いだけとちゃう、草むらとかそのまま突っ込んでもオケーな感じ。あと何つーか安心感がスゴイ。コレ重要ね。

ディスクブレーキってのもポイント高いですよね、だって、フレーム規格のキャパシティ内なら、今後700Cのホイールに変えても良いし、650Cでも650Bでも29インチでもイケるってんだから遊びがいが有ります。

レースやヒルクライムとかなら、ニールプライドとか本気ロードの方が絶対速いしむしろ楽ですが、ダラダラ走ったりよくわかんない裏道や脇道にぶっ込んでくのが好きならグラベルロード(GR)が最強でしょ。MTBって選択肢もあるけど、本気ダートを走るってのじゃなければ、で、道中も楽しむなら絶対GRの方が楽です。

シマノXTハブ×DTコンペスポーク×velocityリムの手組ホイール。WTBの650B×47C チューブレスでフワッフワ。チューブレスは入れる時は面倒ですが、走りは最高です。リニア感がスゴイ。フワフワなのによくススムくんヤバー

マウンテンバイク用のXTハブなのでフリーボディはロード11S未対応ですが、キクちゃんとこの削りカセットでまあなんとかなって良かったの巻。変速はスルッスル決まるしマジ純正セット最高

手持ちの部品を上手く使った構成を考える

今回のバイクも緑に塗ってしまいましたが、「よく考えたら前に作ったヤツも緑だったな〜」と思い出し、合わせて見たらピッタリ!ボトルケージとハンドルは昔色塗って作ったヤツをそのまま流用してます。そんな感じで、カスタムを始める際には「自分カラー」を決めておくと、後々何かと得します。というか、部品のチョイスもし易いし、ミックスしても違和感が少なくバランスが取れるんだなコレが。

ちなみに、コンポも余ってたアルテ一式をどう使うかから考えての構成ですので、ブレーキはワイヤー引きのディスクにしました。良いワイヤー使ったから引きも軽いししっかり止まる。安心です。ロードコンポが余ってるかた、グラベルロードがオススメですよ!10sコンポとか、タンスの奥に眠っていたらもったいない!10sとか、チェーンは耐久製あるし、部品は安いし、使い倒すには最適じゃないですかヤダー!!

 

Cinelliのカーボンケージ『HARRY’S』は、メタリックグリーン×オレンジにペイント

クランクブラザーズのクリートペダルが最高過ぎる

先ずなんちゅーかカッコイイ!コレ!
で、他社のSPDと違ってシングルスプリングだから「ヌメッ」っと入る!
MTBをはじめとしたダート系メインのブランドだけあって、丈夫さとクリートをキープする力の強さは折紙付き!クランクブラザーズのペダルはマジ最高です。

まあ僕はダラダライドメインなので片面フラペですが、そっち側も踏み面広くてステキ!初心者にもオススメですよ、コレ。

クランクはアルテグラ、チェーンリングはRIDEAの52-36T楕円リングを装着。±2Tの楕円リングは、ギアの切り替わりもソフトで使い易い。あとペダルが最高!

サドルは絶版になってしまったブラウンのゾンコラン、ポストはNITTOで、キーホルダーはコロナエクストラでキメッキメ

ディスクブレーキはワイヤー引きながら、ワイヤーをデュラのポリマーコートでまとめてイイ感じに!

カセットは11-32Tの楽ちんスーパーワイドで決まり!RDはアルテグラのロングケージ

アルミのビレットボディが美しいテールランプBULLET RIGHTING、夜密は怖いので反対側には安心のファイバーフレアライトの増設も忘れずにね

BBはchriskingさんとこのスレッド24のゴールド、回転も輝きも最高です。てかフレームの錆とのコントラストが良い!

ダウンチューブにお店のなまえ。何処のバイクかよくわからんけど、まあ良いじゃない

よくわかんないけど完成!

そんな感じでなんか出来ました。メッチャお気に入りです。
なんと言っても楽だし、見た目よりよく走るのでダラダラライドに最適ですね。
※ってか、脚のある人が乗れば結構速いんでないかと思う

ちなみに、ストラグラーベースでワイヤーディスク、塗装やカーボンパーツやクリキンなど、高いパーツを避ければ25万くらいでできます。丈夫で楽しくカッコイイ!グラベルロードはスポーツバイク入門から上級者のファンライド用まで、何にでもオススメです!!!

ラモ

オーレンジ!