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2017年1月27日

The Second Coming!! サーリー “CROSS × CHECK”

SHIMANOが放つ最新のハイエンドコンポ『デュラエース R9100』を装着し、リボーンした『SURLY / CROSS × CHECK』

意表を突いたマッチングのようでいて、実は堅実!?『長距離ランナー』仕様だぜ!

というわけで、さっそくベースとなった車両はこちら【サーリー】の代名詞と言っても過言では無い、色々できる頑丈フレーム・・・CROSS × CHECK / クロスチェック!!

オーナーと一緒に多くの旅をこなし、イイ感じにヤレたクロスチェックさん!

オーナーと一緒に多くの旅をこなし、イイ感じにヤレたクロスチェックさん!

ガッツリ走るオーナーさんのもと、2~3年ほど荷物を積んでのロングライドメインに活躍。
さすがにイイ感じにヤレてきたトコロで、今回のオーバーホールと相成りました。

良いヤレっぷりの作業前

丈夫なフルシマノ構成ですが、やはり各部にヤレが・・・

思い出も思い入れもいっぱい詰まった大事な愛車なので、どうせなら一番良い部品をガッツリ使って、乗り換えするくらいの気持ちでフルオーバーホールだ!」というオーナーさんの熱いお言葉を受け、構成部品は一気に天辺までグレードアップします。

まずは、ハイエンドコンポを活かすためには絶対に手を抜けない【下ごしらえ】から・・・

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BB部受け部は錆びが浮いていたので、軽ーく削って水平面出し。スレッド部も、滑りが少々渋かったのでタップを当ててネジ山を整えます。さらに、汚れが食い込み、一部が波打っていた塗装面は、マル秘ケミカルを使用して汚れを落としつつ艶を出し、デカいキズにはホワイト補修!

まあサーリーの場合は、ある程度ヤレてきてからが味が出てカッコイイんですよね、なので、塗り直しは今回は無し。錆が拡がらない程度の処理に抑えました。

がらんどう

リフレッシュ作業を待つスッピンさんサーリー。やるぞ〜!

使用するコンポは、前述の通りシマノの旗艦『デュラエースR9100』!!

このデュラですが、そのハイスペックな仕様から【レーシングユース一辺倒】もしくは【盆栽用】だと思われがちです。たしかに、基本的には『レーシングパーツ』というものは軽量化や、性能の尖鋭化によって耐久製が犠牲になりがちな傾向にありますが、シマノの【デュラエース シリーズ】に関しては、その例はそのままは当てはまりません。

Nothing can hold us back during DURA-ACE media camp in Calpe #R9100series #rideshimano #rainyday 📸 @irmokeizer

Shimanoさん(@rideshimano)が投稿した写真 –

なぜなら現在、デュラエースを使用する状況は『ロードレース』だけでなく、『トライアスロン』から『シクロクロス』にまで及び、しかも世界中のシビアなレース最前線の状況は千差万別。

雨風は勿論、極寒の雪国から、砂まみれの砂漠に通った一本道、跳ねるまわるのが前提の石畳など、過酷な使用状況にはいとまがありません。

雪国でのシクロや!(東京)

雪国でのシクロとかマジカンベン!(おダイバー)

まあそんなわけで、トップクラスの選手やチームが1分1秒を争う勝負の世界では「トラブルが起きにくい」というのは正義なんですね。つまり、レース機材でも特にコンポーネントにおける【耐久製】はとても重要なファクターで、デュラエースの開発に関しても強く意識されているという事です。

しかも毎回、その上で前のモデルの性能を超えなきゃいけないとか、開発さんもムチャクチャ大変そうなシリーズですね、デュラ。(※前のデュラSTIの、仕様変更という名の作り直しもその辺がという噂・・・。)

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コンポがステキになったもんで、ホイールもアップグレード!!

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耐久製と回転の良さに定評の有るカンパニョーロ【ユーラス】をチョイス。

なぜ「シャマル」では無いのん!?ってお思いの方も居るでしょうが、このバイクはロングライドメインなので、「良い性能を長持ちさせる」という方向に重点を置いての選択です。ハブベアリングはたしかにセラミック球は回転が良いのですが、メンテナンススパンを考えるとスチール球の利点が活きてきます。

というかビックリするほど回るし進む・・・何より、サーリーのスチールフレームには「メタルハブボディ」に「メタルタマ」でイカツくキメッキメの【ユーラス】が似合うと思うんですよね〜

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

麗しく再誕したクロスチェックさん。レーシーに生まれ変わった走りでみんなビックリ!

更に、タイヤには【コンチネンタルGP4000SⅡ】、シートポストとステムは【トムソンX4/ELITE】を、バーテープには【ノグチのアレ】を使用し、完成しました。

組み上げ後のチェックで軽くテストライドした感触ですが・・・・正直ゼンゼン違います!
元々は、全体的にダルめな反応と、ユルい雰囲気がステキな「ロングが楽仕様」でしたが、全ての反応が数段シャープに、カッチリした「ロングでビュンビュン仕様」な感じに変身!!

・・・うん、アバウトですいません

オーナーさんも愛車のその変貌ぶりにビックリしたようで、オーバーホール&アップグレードは大成功だったと仰っていただきました。

曰く、先ず驚いたのは小ぶりで滑りにくい新形状のSTI。【グリップの握りやすさ】から始まり、【超リニアなFDの変速】、そして【Vブレーキの効きが劇的に改善された】との事。(思ったよりもブレーキが効いてしまい、最初はエッジ820Jの事故検出機能が異常と勘違いして作動してしまったようです。)また、ホイールの剛性アップにより、ハンドリングにしっかり感が出て、挙動がわかりやすくなったとの事。

完成!!オーラが違いますw

オーラが違います!

ガッツリ走り出す春が待ち遠しいですね〜^^

さて、この様な「お気に入りの愛車復活作戦」大歓迎です!!
是非ご相談くださ〜い!