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2017年10月13日

遷音速の極彩色スリケン/ FUJI TRANSONIC x RIMIX

FUJIのカスタム・カラーオーダー・システム『リミックス』で、ブルーグラデーションに彩られたトランソニック

はい、というわけで、今回はまさかの創立118年を迎えるジャメリカン・ニンジャ・バイクブランド『FUJI』のオールマイティなエアロロード『トランソニック』さん。2018モデルは各部をブラッシュアップ、外見は変わらないようでいて実はマイナーチェンジした2018年モデル登場!って感じですね。しかもカラーオーダーシステム『リミックス』が復活したとあって、派手なデモ車を借りたのでご紹介します。

※注 デモバイクはすぐに返しちゃいました。ラモーンズでデモ用に発注したヤツは・・・まぁそのうち来ます。

フジのオールマイティ・エアロロード『トランソニック』

トランソニック、日本語で【遷音速/せんおんそく】。辞書で調べると「飛行中の航空機において、機体表面の空気の流れが音速に達している部分と、いまだ達していない亜音速の部分とが混在する速度域」との事。うん、なんかカオスですが「おおよそマッハ1前後」ってなかんじの曖昧な速度域っぽいです。どーゆーこっちゃ?

まあ名前に関しては実にフジっぽいカオスな言い回しですね。

理由?いーんだよ細けーこた「なんか速そうな響き」コレですね 実際速いし!

レースではスペインの強豪プロコンチネンタルチーム「カハ ルーラル」が使用。デビューイヤーの 【2015ブエルタ ア エスパーニャ】で山岳賞を獲得した山登りも得意な謎のオールマイティさが光るエアロロードなんですね。反応の良さと素直なハンドリングが好評で、スプリントライクなショート系トライスロンでも人気の高いモデルです。

『rimix』カラーオーダーで好みのカラーリングに

さて、2018復活の【リミックス】は「トランソニック1.1」の他、「SL1」「SL3」と、アルミロードの「ルーベ 」の4車種が対応(フレームセットのみ)。まずはFUJIのリミックス用特設サイト※11月スタート)にて、車種とカラーリングパターンを選択。そこからサイズや色を選んでシミュレートし、決定した内容を元に店頭で確認と注文が行えるシステムなのですが・・・

塗り分けパターン自体は3種類からの選択になるものの、乗せる色にはスタンダードな色の他に、特殊なカラー(メタリック系やパール、レインボーやパターン。更にはバッテリーでロゴが光るギミックまで多数)が使えるので、選択肢がムチャクチャ多い。相当いろいろできます。ラスタとか、あとラスタとか。
(※日本版は11月スタートですが、ラモーンズでは先に開始している英語版をベースにフライング受付開始してます。ふはー)

あとオプションでロゴも光ります。もうね、ピカピカ

ボトルケージ下に専用のバッテリーを搭載し、点滅で10時間くらいピカピカするらしいです。安全に考慮した素晴らしいアイデアですね。ナイトクリテや夜間練習、ブルベなどで活躍することうけあい。コレが純正で搭載可能、しかもレースユースモデル、カラーオーダーのフレームセットのみのオプションとか、もうね、企画会議中にクサでもキメてたんじゃないかと。最高にフジっぽいセーフティかつファッショナブルなあのアレですね。意味わからんけど面白いのでオススメ!

※実際に夜間走行時に光らせたら安全性高いだろうし、アホっぽいけどコレで速かったらマジでカッコイイちゃうんかと。剛脚のアナタにこそ!

水色から深い青へのグラデーションが目を引くカラーリング。エアロなボディシェイプとも相性抜群

ほぼホリゾンタルなトップチューブと、タイヤを避けるように這うシートステーが個性的

このデモバイクはスラムコンポe-Tap×REDの駆動系にシマノブレーキキャリパーで構成。まあSRAMさんがダイレクトマウントブレーキ出してないからってだけなんですけどね。軽量な無線変速システムとか最高ですね

トップチューブ上面とFUJIロゴは蛍光イエローでがっつり主張

フロントもダイレクトマウント

BBはPF30規格を採用、ドライブ側上面にはチェーンキャッチャーを標準装備する。大きい開口部でワイヤリングや整備などはしやすいが、剛性面やメンテ性のさらなる向上のためにも使用するBBはWishboneなどの合体型が絶対オススメ!

シートステー、チェーンステーはエアロな翼断面形状。リアエンドはスタンダードな構成。あとe-Tapカッコイイ。デンチいい

シートポストはOVALの専用形状カーボンポストを採用

ドライブ側BB上部にチェーンキャッチャーを標準装備

後ブレーキもダイレクトマウント、ブレーキアーチ上部には覆い被さるように尻尾状のフィンが配置される。18モデルは形状が変更され、シマノRシリーズ(9150/8000)でも干渉しなくなった

さてトランソニックですが、前述の通り軽量かつ空力にも優れたオールマイティなレースマシン・・・コレです。Cyclistさんのインプレはこちら

パーツ構成は前後ダイレクトマウントブレーキに、コラムもステムも通常の規格品を採用しているので豊富なアフターマーケットパーツからチョイス出来るのがポイント。あと、個人的に嬉しかったのは、BB上部に標準で装備されたチェーンキャッチャー。コレ、フレーム固定なので、結構強くチェーンに押されてもよくある「固定軸起点に動いちゃってチェーンキャッチ出来ず」って事が起こりにくい。イイネ!

まあそんなわけで、見た目よりずっとユーザーフレンドリーな作り、且つ今回のシマノの最新ブレーキ形状に合わせたマイナーチェンジなど、しっかりと現在のレースパーツトレンドに合わせて進化しているステキバイクなんですね〜。ほんでね、そのうえハイエンドフレームなのに他社のミッドクラスくらいのプライスなうえ、メーカーカラーオーダー対応とか、超絶高コストパフォーマンス。マジ日米富士ヤベーヨヤベーヨ

なんかFUJIってストリートバイクのイメージが強いブランドですが、実はレースバイクも一級品だよてことですね。尚、カラーオーダーは内容確定から1ヶ月ちょいかかるっぽいので、「来期のマシンをお探しの方」は是非。シーズンオフに色遊びして来期はFUJIっちゃいましょう!

好き放題にやらかしたろうじゃないかね!