今更ツールドフランスの続き 2日目 (St7 L’Isle-Jourdain / Lac de Payolle – Tour de France 2016)

はい、今更ですがツールの日記の続きですラモーンです。
気がつけばもう9月。
7月のツールが随分前の事のようですが、色々ありましたのでせっかくだから続けます。
この日がどんなレースだったか忘れちゃった人は↓のハイライトを観ましょう。(僕は完全に忘れたので観ました)
そうそう、フラムルージュが落ちた日でした!
さて、2日目のスタート地点は『リル・ジョルダン』!
宿泊したトゥールーズの街から車で30分ほど西の小さな街です。

行き際に発見した派手な一団、うしろから着いていけば間違い無くスタート地点だ!!

フランス国家憲兵隊トレイン!カッコイイ!!

なんか教会的なアレ。たぶん教会
街の名前『ジョルダン』の由来はヨルダンらしいです。起源が『十字軍遠征』とか、サーチ アンド デストロイでデッド オア ダイな感じですが、実際はなんか普通にイイ感じの南仏の田舎町でした。
もう百聞は一見に如かずって事で・・・

スタート地点前の曲がり角に設けられた巨大なステージ。「スタート前の選手紹介のため」だけに毎日別の街で設営してるとか、マジでスケールがデカいです。ヤバー

前日の敢闘賞で赤ゼッケンの新城選手による最高峰ドヤ

ヴァイキングの一団に絡まれるイケメンは、ディメンションデータ(NTTグループ)のボアッソンハーゲン選手

シルエットが当社比1.5倍でゴツいグライペル選手。レイザーのヘルメットはドイツ国旗カラーのスペシャル
圧倒的な爆発力を持つスプリンターで、そのゴツさから『ゴリラ』の愛称を持つグライペルさん。
・・・ですが、どうも見ていると周りに気を遣う人らしく、『いいひとの空気』で周囲の空気を和ませておりました。たぶん毛穴からマイナスイオンとか出してる気がします、けっこうマジで。
ゴリ★ラッパー

ロード世界選手権も制覇したスロバキアMTB五輪代表のPサガン選手と、変な色メガネのおっさん

サガンはわかりやすいイケメン。対するおっさんもインパクト抜群の出で立ち。クリアー素材で蛍光グリーンのフレームとか、無謀にも程が有ると思うが、多分若い頃はパンクスだったのであろう。アナーキー イン SK(スロバキア

スタート地点に向かうチームカーの群れで大渋滞のT字路

水と補給食がもらえるヴィッテル/パワーバーブースは、スパルタの戦士達に占領されていた

拘りの機械式変速機(ヒモデュラ)を装備したカンチェラーラ選手のスパルタクス號・・・貫禄がヤバい

レース前に色々しこたま補給できるステキブース。まさに夢の国 ハハッ

カメラに気付くみんなのアイドル、マルセル キッテル選手

何かを語りだした。・・・右の仲間達は余裕の表情だ

結局、何言ってるか全然わかりませんでした

オマケ:ボトルを3つ持ってきたらケージに入りきらなくて、仕方無く咥えて運ぶキッテルさん。しゃべれないので目で意思の疎通を図るが、残念ながらアイウェアで眼球の動き自体が見えない。ムボウカワイイ
初日と変わらず、ワッチャワチャしながら動き回っていたらいつの間にかレースはスタートしていました。ココでは残念ながらホアキンとは会えずじまい。
まあゴール地点で会えばいいやと切り替え、車でレースを追いかけるのですが・・・そのチームカーも色々あって面白かったので紹介しましょう。
★まずは大会のスポンサーもしている『ŠKODA』(スコダ、もしくはシュコダ)。

過去のラリージャパンではカタカナでブランド名を書いたものの濁点が間違ってたりと、オチャメ過ぎるステキメーカー(写真は
日本では(ディストリビューターが無いため)全く見かけないこのシュコダ。チェコの会社なのですが、WRC(世界ラリー選手権)にも参戦しているラモの大好きなメーカー。日本車やドイツ車、イタリア車が順番に黄金時代を築く中、全然結果の出ない時期も有りましたが、頑なに撤退はせず少しずつ着実に進化をし続け、現在ではWRC2部門の上位の常連組となっています。
現在は「フォルクスワーゲン グループ」の傘下。エンジンをはじめとした技術にはVWのものが多く転用されており、高性能でスタイリッシュかつ高いコストパフォーマンスを誇る人気のメーカー。
(実際、ツール関係者に関係無くフランスではいっぱい走ってました)
使用車種は高級ツーリングワゴン「スペルブ」や、少々小さい「オクタビア」など。
いやもう、めっちゃカッコイイですねスコダ。性能はVWお墨付きで、なによりデザインが最高に良いです。

カチューシャ

AG2R

IAM

ロット ユンボ

ロット ソウダル

喫茶トレック

金貸しコフィディス

カンノンダレ

ディメンションデータ by NTTデータ
★スコダの親会社『Volks Wagen』もシレッと混ざってました

アスタナカラーがまぶしいフォルクスワーゲン・パサート
★地元フランスを代表する自動車メーカー『CITROËN』

ティンコフのイエローが鮮やかなシトロエン・C5
★こちらもおフランスの香りただよう意識高い系ブランド『RENAULT』

ルノー・メガーヌエステート、デカいんだか小さいんだかよくわからないカタチが独特
★スタイリッシュで力強いノーズデザインが特徴的なアメリカの『FORD』

BORA-ARGON18はドイツ籍のチームなのにアメちゃんのフォード・モンデオ

ノーズだけ見ると完全にスポーツカー/チームスカイ
★ヨーロッパではスポーツイメージも強い『BENZ』様

見るからに偉そうなベンツさま/BMC
★日本が世界に誇る、ほぼ世界最大手自動車メーカー『トヨタ』

なんかナマズみたいでダサカッコイイぞ!?多分オーリスっぽいなにかと思われ
★メリダのチームカラーが目に痛い『ミツビシ』

三菱のなんかでっかいヤツ
★キワモノと言えばコレ。BMWグループの『MINI』

ジャイアントなのにミニ!ミニと言うにはデカすぎるが、ジャイアントと言うには小さすぎるステキサイズ。ちょっと積載量が微妙な感じでしたがカッコイイのでまあアリでしょう
★チームバスもカッコイイぞ!てかデカい!!

デカいぞチームバス!BMCとFDJ

もビスター

カチューシャ
いや〜、チームカーを見てるだけでも楽しい!まあチームのスタッフにとっては選べないモノなので、車種によってはきっつい場合もありそうですけど・・・
尚、モーターバイクは基本KAWASAKIが使用されていました。(憲兵隊はBMW-moto)
こちらもお馴染みの日本メーカーで、ライムグリーンの車体が大挙して走っているのは、見てて誇らしいですね!

kawasaki 1400GTR 海外だとこのサイズの所謂『メガクルーザー』が人気
さて、一段落ついたので腹ごしらえをしに大混雑のイベント広場へ。

奥〜の方に広場!・・・見えない。通りに面した商店はパンとビールがメインの軽食屋さんに変身!(今日だけ系)

イカツイヴァイキングの後についていくと混雑しててもスムーズです!

イベント広場に到着!

ちびっ子に自転車を教える「ウィーラースクール」。日本でもブラッキー中島さんが各地のイベントでやっていますね、楽しく技術を学ぶ。コレめっちゃ重要です!

クレモン+ルック+コリマのおフランスセット

大型モニターでレースを観戦しながらビール片手にマッタリとか天国ですか!?

愛すべき酔っぱらいとファミリーとで盛況のレストラン。雰囲気がステキ過ぎる
っと、こんな感じで街を堪能したので、レースを追っかけます。

抜けるような青空に一面のひまわり、そして一直線に続く道がツール気分を盛り上げてくれます
広大すぎて端が見えないひまわり畑を調子よく進んでいたのですが、あと少しと言うところで「レースコース閉鎖による通行止め」を起因とする渋滞に引っかかり、予定ルートを大幅にせざるを得ない状態に・・・
仕方無く、高速を100kmほど迂回して、ゴール地点の裏側の山から向かうルートに変更。モンエナを呑みながら130km/h制限の高速道路をかっ飛ばします。

ヤバー!ツールは「17:00にゴール」が基本なので、この時間でこの到着予定時間はメッチャヤバい!だいたいムラってなんやねん

山間の村の、メッチャ狭い道で前方から迫り来る改造車の群れとすれ違う、正直コワイ、スコダかっこいい
何とか間に合いました!
しかし、もうヘリコプターの音が聞こえているので、先頭はもうすぐソコまで来ている様子。
何とかギリでゴール近くまでたどり着き、係員が誘導する方向(コース)へ・・・
※すいません、あまりの事態に焦りすぎて写真撮ってません。
メディア駐車場の入り口がゴールの150m程手前だったため、観客で埋め尽くされた最終ストレートを約1km、車で走る事に!
しかも、先頭は直ぐソコまで来ているのに!
(当然、フラムルージュの下もくぐりました・・・が、まさかアレが僕らの通過から10分と起たずに潰れるとは・・・・)
こわー!ヤバー!!
まあそんなこんなで急いで車を停め、コース脇にたどり着くと!

先頭がゴール!やばかった〜

ん?うしろ来ない???
このタイミングでは現地ではわかっていなかったのですが、この頃フラムルージュは沈没してたっぽいですね(ワラ
まあその後、難を逃れた各選手がゴールになだれ込んで来て裏は大騒ぎになりましたとさ〜

ホアキンと村長も無事にゴール

笑顔でインタビュアーをチギるホアキン

みんなのビシオソ!

ゴール前最後の山岳が雨だったためか、体温調節用にタオルを巻いてクールダウンをする選手が多く見られた

細けえこたいいんだよ!なアルゴンズ
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〜 スペシャルカラーのバイク3台ピックアップ 〜

光り輝くエンブレム、Sだから多分スズキ。(ウソです) ベースのブラックにはフレークが入り、レインボー(アルカンシェル)を強調する。尚、ロゴや迷彩はプリントされたバイナルで、上からクリアーが吹かれている。レインボーのラインはトップチューブ下部にも伸びるなど、どこから観てもカッコイイ!

シートチューブとチェーンステーにはイナズマのような模様、光が反射する水面のようなパターン。トップチューブにはシルバーで縁取られたレーシングライン。その中の塗りには同じく水色の模様から海底を思わせる漆黒、そして水色に見事にグラデーションで繋げている。水流のような模様がネックからダウンチューブに流れる様に入る。ダウンチューブ中央には太陽の様なホワイトアウト。よく見ると結構コテコテな描き込みながら、ソレを感じさせない自然さはお見事。(よく有るのが、フレームワークやホイールの進行方向を無視して、『スペースがあったから入れた』的に変な方向に流れるフレイムスとか。マジで見てらんない)フロントフォークも含め、水中から見た水面を見上げるような趣の、綺麗で手間のかかったペイントがカッコイイ!あ、あとCORIMAはもっと注目されるべき

スパルタクスのステムには手の込んだバッジが鎮座していた。「数g重くなるし〜」とか思ったアナタ、残念ですが手遅れです病院に行きましょう
全部スペシャライズドですが、スペシャルマシンのペインティングを担当しているのは実はイタリアの某ペイント工房です。つまりは専売特許という訳では無いので、他のメーカーのフレームでも当然やれます!
まあ、簡単に考えましょう。オプション設定が無くても塗っちゃえば良いんです。
ラモーンズではカスタムペイントも承っております。
カスタムペイントです。簡易塗装部屋で塗る類いのモノではありません。
カスタムペイントを生業にし、自分の工房、塗装の為だけに造られたスペース(本当の意味でのペイントブース)にて、下地作りから塗り上げまで一切の妥協無く仕上げる、プロの仕事です。
って、ツールと関係無いので今度書きます。マジオススメ!みんな愛車を塗ろうぜ!!
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・・・・ではツールの話しに戻りマス。

ゴール地点が山の中なのでスペースが全然無い!結果、裏道は関係者車両でギッシリな羽目に

初公開!ツール2016のインタビュースペースのスポンサーボード単体撮り下ろしです。フリー素材かよ

ドヤ!
とかやってたら急激に雲がかかってきました。さすがは山の天気、読めません。
こちらも急いで撤退する事にしたのですが・・

あっちゅう間にこんなん

せっかくなので本日のコース最後の山岳で、同行の松尾記者がスイスでの現役時代に登ったという名山『コル ド アスペン』に向かいます!曇ってるけど・・・

ってかメッチャ晴れてた〜
きょうの最後の山「Col d’Aspin」は結構辛かった覚えがある pic.twitter.com/gDFcDXSRCJ
— 松尾 修作 Shusaku Matsuo (@Shusaku357) 2016年7月8日

ってうわー!!!看板の背が伸びてる−!!!!!
『こんな標高の高いところにある看板を、アッチの人がわざわざ換える訳が無い。』
と言う事で、2日目は怪奇現象で幕を閉じました。
・・・そこはかとなくつづく・・・