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Di2

2018年1月19日

エレクトリック★エヴォルブ / GDR METEOR

はい、今回は未だ熱狂的なファンの多い”グラファイトデザイン”のラストを飾った名車【メテオ】が最新電動コンポで進化!

フルオーバーホールと同時に最新コンポに載せ替え

プロフェッショナルゴルフクラブ向けシャフトの製造で日本一のシェアを持ち、世界的に評価の高いグラファイトデザインが設計・製造をしたGDR。熱狂的なファンの支持を受け、精度や品質に拘りまくったハイエンドモデルのみのラインナップは、しかし残念ながら企業としての利益には中々つながらず、2016年に惜しまれつつも自転車事業から撤退してしまいました。・・・そんなわけでもう手に入らないんですねこの子。レアです

GDRのカーボンフレームとしては最終型となるのが今回紹介する”メテオ”

昨年のツールド沖縄出場時のお姿。長く愛用したコンポ6700アルテグラは有終の美を飾った😭

さて、レースからロングライドまでガンガンに乗り倒す系オーナーのもと、年中元気に走りまくっていたメテオさん。フレームは全然ピンピンですが、流石に2世代前の6700アルテグラさんも限界に・・・昨年のツールド沖縄後のメンテナンスでは、リアディレイラー本体側のリターンスプリング様が完全に沈黙。起きてー!

ホイール着脱の度に手で補助して戻してあげないといけない要介護状態だったため、ここいらでもう休ませてあげましょう・・・と。オーバーホールついでに新世代アルテグラに、しかもどうせなら電動に進化させてしまおうじゃないか、と。

オフシーズン中にオーバーホールをして、2018年シーズンを新しい味付けになった愛車で頑張ろうって事でシマノの新型電動コンポをバビっと装着、一気に進化を遂げました。

シャープで直線的なシルエットが落ち着いた印象。また、東レの関連会社だけあってカーボンのクオリティは圧倒的やで

クロモリに精通した技術者とカーボンマイスターが組んで実現した、独特の伸び感を演出するカーボンラグフレーム

全体をブラックアウトさせつつ、ポイントにはブルーを使用

低く構えたハンドルまわりがレーシーな雰囲気。コントロール系はフィジークで統一、バーテープはオーナー愛用のリザードスキン青、強力なグリップ力が特徴

ブラケット上部にボタンが追加されて片側3ボタンとなったSTI。新型のR8050 + スプリンタースイッチでグリップポジションにかかわらずスピーディな変速を約束

クランクはFC-9000にパイオニアパワーミーターを装着。*厳密に言えば現行のRシリーズへのモデルチェンジ時に、チェーンリング間の幅とアウターリング厚みの規格が変更されていますが、旧クランクと新FDの組み合わせならとりあえず大丈夫

フルモデルチェンジで軽量・薄型・高剛性になったFD

こちらは基本構造というか設計思想からまったく違うモノに進化したRD。スタンダードがミッドケージなので、11-30Tとかワイド化もOK

スマホでアップデートやセッティングの変更が出来たり、サイコンにコンポ側の情報を送ったりできるワイヤレスキットさま

シフトワイヤー受けは着脱が可能で、電動内装時には外してスッキリとした外観になる。ちょっと軽量にもなっちゃう。ステキ

今載せ替えるなら大本命ULTEGRA Di2 R8050

構造や規格、色々と変わったニューアルテ。ヒモも電動もメッチャイイカンジ。
電動の詳細はコッチ

シリアスに勝ちを狙いに行く人にこそ電動はオススメ。変速の正確さと速さ、なによりボタンストロークの違いで、疲労の度合いが段違いなので、疲れてからの変速回数がハッキリと変わります。ヤバいよ

形状が変更されコントローラブルになったブレーキBR-R8000。形状の一新でボディの厚みが増し、補強アーチも入った事でストッピングパワーマシマシ

ステムはシラノR1、ハンドルはシラノR3、共にフィジーク揃えで相性もバッチリ。サイコンはペダリングフォースをリアルタイムで確認出来るパイオニアのSGX-CA500を装備

ガッツリアングルの低ーいステムの下にはシマノDi2を制御するジャンクション

サドルもシートポストもバッグもフィジークで統一され、もとより落ち着いた雰囲気が強調されてイイカンジ。アリアンテカッコイイ

BBは当然ウイッシュボーンのBB86sh。一年使ったのでクリーニングついでに中のベアリングも交換、スーパースムーズな動きが戻ってマジ最高です。これはウィッシュボーンだけの特権

ホイールはフルクラムのアルミレーシング3にコンチネンタルGP4000S2を装備

 

はい、そんな感じで今回はオーバーホールついでにコンポ換装。お気に入りのフレームをまだまだ使い倒すため、それで勝ちに行くためのお手伝いをさせてもらいました。ギア選択幅は増え、変速にかかる労力は減り、各部の動きが良くなったことで推進効率も上がり、合わせてストッピングパワーもコントロール性も増したりいい事ずくめ。ほんで綺麗になって眺めても良しなんて、贅沢で満足で嬉しいですよね^^

今回は機会式外装→電動式内装への変更で大きく外観も取り回しも変わりましたが、外装での電動も可能ですし、別メーカーのコンポに変えるのも有りでしょう。やりたい事伝えてくれたら頑張ります!

お気に入りのバイクはいつまでも乗りたいですよね、定期的な各部メンテナンスや構成部品のアップグレード、適切な調整で大事に乗っていきましょう。

・・・冬にやっとけば春にすぐ楽しめるので、今が良い時期ですよ:-)

 


2018年1月8日

自由にやったらいいじゃない / ARGON18 E118 “Mega Sports Custom”

ブランドの顔、”フラッグシップモデル”ならではの圧倒的な存在感を醸す【E-118(イー・ワンエイティーン)】

『TTマシン』×『ドロップハンドル+STI』=メガスポーツ

ということで、今回はカナダのスポーツバイクブランド【アルゴン エイティーン】の旗艦TTマシン【E118】をロードバイク的アプローチで組みました!なので、フルカーボンの専用TTバーもブルホーンも使いません。ヤバー!!

UCI?ITU?いや、出ないレースの規格に合わせる必要は無いでしょう。って事で、現在は後継機【E119】と【E118  NEXT】にそのバトンを渡したとはいえ、アイアンマンレースやITU(トライアスロン世界選手権)で常に高い成績を残し、現在も様々なレースで活躍するガチのTT戦闘機に『ドロップハンドル+STI』を装備。高い巡航性能はそのままに、ロードバイクの乗りやすさとフレキシビリティを追加したメガスポーツに仕上げました。

・・まあ細かい事は良いとして、ムチャクチャカッコイイのがでけた!

アメリカ、ハウスオブカラー社の【サンセットオレンジ】をベースに調色した専用オリジナルカラーで全体をペイント。ユニークで深みの有る色合いが特徴

メーカーロゴやラインはホワイトで統一、構成部品は基本ブラックベースで締める

オリジナルのオレンジにホワイトが映える

フレームはフロントフォークの補修をきっかけに全塗装。デザインはオーナーが作り、ペイントはおなじみヨコハマのカラーモンスター Haughty paint に依頼。カスタムペイントの世界ではナンバーワンの知名度と支持を誇る『HOUSE of KOLOR』の塗料をベースにオーナーの好みに合わせて調色、このバイク専用のオリジナルオレンジを作り上げてフルペイントしました。

各部のロゴに加え、トップチューブ上面とダウンチューブ下面にはアメリカンレーシングストライプ、そしてフォーク内側とリアトライアングル内側にも鮮烈なホワイトを使い、深めのオレンジをメインとしながらもベッタリとしない爽やかな印象に。

フォーク一体型ステムは31.8φのハンドル対応、ウイング形状のハンドルが絶妙なマッチング。新型電動アルテST-R8000は片側3ボタン式になったほか、握りもコンパクトで使いやすさ◎

独特の形状を見せるハンドル。上面は手を置きやすいフラットな翼断面、下ハンドルは細身で握りやすい楕円から、エンド部のみ真円になる手の込んだカタチで驚きのフィット感

バーエンドに仕込まれたDi2ジャンクション。ボタンとインジケーターLEDを備え、Di2の簡易コントロールや、内装バッテリーであればここから充電を行う

こだわりのコクピット、コントロール周り

バーエンドにジャンクションを埋め込む構成とするため、当然ハンドルも対応品が前提。カーボンで軽量で高剛性で、最新のシステム内装に対応してるモノって条件で探してヒットしたのが、このシマノPRO【VIVE aero compact】カーボンハンドル。

エンドジャンクション構成に必須の3way電送ワイヤー(分岐ジャンクション)は、分岐部分が太いので、引込口が狭かったり場所が悪かったり、また中壁の処理が甘かったりすると組み上げがスーパー面倒になります。が、このハンドルは流石PROと言った感じで取り回しがしやすく、ワイヤー口の位置も穴径も絶妙でした。このあたりがムチャな仕上げだとワイヤーが引っかかり、引きが悪くなったりワイヤ寿命が短くなったりしますので、結構重要です。そんなわけで細かいところも秀逸なこのハンドル、メッチャオススメ。

オススメと言えば、MAGIC ONEのシリコンバーテープ、コレも良いです。シリコン100%ってだけあって、ぐいぐい力を入れて巻いてもよく伸びて厚ぼったくならない、でも表面は柔らかいので、握ると手に馴染む感じは独特です。グリップ力と衝撃吸収性の高いバーテープを探してて、ゴム系グリップが好きな人には特にいいかも。

フルチェンジしたFD-R8050。本体は一回りコンパクトに、ブレード形状も動き幅も変わって新型クランク規格にマッチ。スッと無理なく入る動きは安心感高め

R-8000クランクに組み合わせるのはRIDEAの新型楕円リング。楕円率は±2Tで、変速性能を損なわずに、自然に楕円の恩恵が受けられる仕様。アウターリングには独自形状のエアスクープが彫り込まれ、剛性を保ちつつも軽量化に貢献している。っつーかまあカッコイイ、無骨スタイリッシュ

形状を一新、30Tまで対応となったRD-R8050。変速の正確さはもとより、内側にボディを逃がした設計で外圧に強い。またMTBからの技術継承を受けたシャドーRDはチェーンの暴れにも強いので、楕円リングとの相性もステキチックなカンジ

バッテリーは外装タイプを選択。こちらにするメリットは電池容量の大きさと、充電の際に電源近くまで車体をもって行く必要が無いこと。結構こっちを指名するサイクリストも多いので、用途に合わせて選択したらイイネ

BBはもちろん、あたりまえのようにWISHBONE。精度、剛性、フレキシビリティ、どれをとっても他の選択をする必要が無い

駆動系は新型アルテDi2+鉄板オプション

新型アルテDi2に関してはもうなんつーか最高なので詳細はココで。

はい。そんなわけで『片方3ボタン式』で、『Bluetoothでスマホからソフトウェアアップデートや調整が出来る』うえに、『シンクロシフトで楽ちんクルージング』といった面白要素が満載のなんかやたらステキな変速システムが特徴ね。

そこに組み合わせるのはラモーンズオススメのRIDEA 楕円リング【POWERING Lami-Flow】。空力を高める削りが特徴ですが、ポイントは『効果』と『変速性能』と『リング剛性』のバランスの良さ。違和感なく変速が出来て巡航時に実感出来る効果もある、ステキリングなのですよ、マジで。

ほんでBBはおなじみwishboneの【BB86SH】でセット。年末のオーバーホールで何台もベアリング交換をしましたが、もう安心感も整備性もダントツですね。もう樹脂カップには戻れません。

ブレーキはARGON18がTRPに専用で作らせたインテグレーテッドV、フォークと面一のエアロ特化型

ポストは専用カーボンASP7000、前後逆に装着する事でセットバックも出せる優れもの。フレームのアウトラインを際立たせるために敢えて塗らず、純正ブラックで雰囲気を締める

ボトルケージはデッドストック、GDRのカーボンを使用。出し入れがしやすく、ホールド感も絶妙でそして頑丈。スタイルも良いので、再販が待たれる逸品ですね

edcoフルエラライト80mmチューブラー、日本には1セットしか入ってこなかったスーパーレアホイール。軽く、強烈に回るハブと相まって巡航性能の高さは驚愕の一言

ってなわけで完成しました、E118 メガスポーツカスタム!

フラッグシップフレームをベースにした贅沢な内容となりましたが、その甲斐あってまあはしる走る!狙い通りの巡航性能に加え、ステム一体型のフォークは剛性感抜群。握りやすいハンドルと相まって路面のインフォメーションもわかりやすく、コーナーにも安心して入っていけます。

こんな感じで、レギュレーションや慣例に縛られないカスタムってのも有りでしょ。
ガチレース用とは別に、こういった遊び心あふれるカスタムとか良いでしょ。楽しんでる感出まくってるヤツね、自分だけのスペシャルな一台で気ままに走るとかもう最高だと思います。・・・シーズンオフの間に、色々やっちゃいません? 絶対面白いから 🙂


2017年8月15日

古都に舞う一陣の風 / Neilpryde BAYAMO

直線を基調とした美しいアウトラインが、戦闘機然とした迫力を醸し出すニューバイヤモ。

目を引くギミックや派手さを追う事無く、シンプルに使い易く構成されたフレームがアスリートの能力を引き出す。シンプルであるが故に、本気プロダクトならではの機能美が引き立つ好例といった感じですね!ちゅーわけで、今回はフルモデルチェンジとなった新作フレームにシマノDi2エドコのカーボンウィールを合わせ、さらにはパイオニアのおにぎりまで入れちゃった全部入りを組んだのでご紹介!

ニールプライドのTT/トライアスロンウエポン「バイヤモ」

名前の由来になったのはキューバの都市「バイヤモ」に吹く風

ミルキーブルーと言われる強烈に綺麗な海、そして風と波に恵まれキューバですが、情勢変化に伴い2015年に国交が回復するまでは「社会主義国最大の敵アメリカの文化」と見なされていた「サーフィン」は現地では全く普及していなかったそうです。しかし、だからこそアングラ・カルチャーとしてのマリンスポーツを楽しめる最後の楽園としてキューバは世界中から注目を集めているんですね。わざわざこの名前をTTマシンにつけるあたりに、ニールプライドのルーツであるマリンスポーツへの愛とリスペクトを感じます。

さて余談ですが、チェ・ゲバラやフィデル・カストロによる革命で有名な国キューバにおいて、バヤモは首都ではありませんが特別な場所のようで、キューバ国歌にも登場します。

La Bayamesa(バイヤモの歌)と、題名の「ラ・バイヤメーズ」でわかるように、フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」を手本に作曲された革命(スペイン植民地支配からの独立)の歌が国歌になってるんですね。そのおかげか、少々攻撃的かつ勢いのついた歌詞が特徴です。が、最後の「武器を取れ!勇敢なる者たちよ、急げ!」この部分なんかは、革命戦争をレース競技に置き換えたらピースフルかつテンションが上がってイイ感じだと思うのは部外者だからでしょうね。当然、武器ってのは銃ではなくニールプライドのバイヤモでね。

フレームの特徴は↑の動画をチェック!

前モデル「バイヤモ リミテッド」とは大きくイメージを変更しながらも、変わらない懐の広さが魅力

ニューバイヤモで先ず目につくのはボディシェイプの刷新

特にシートチューブからリアトライアングルにかけての造型はトレンドを取り入れた事で全くの別物に。ボリュームの有るBB周りはそのままに、各パイプを繋げるリブは更に大型となり、踏力を受け止める剛性をアップ。またウイング状のシートステーはシートチューブ(ボード?)からサイドに張り出して横から繋がる特殊なカタチに。まっすぐに組み合わせずにサイドから繋げた事で、リアホイールのアクスルからサドルまでの間に衝撃の逃がし部位ができ、路面からの突き上げを吸収し衝撃を緩和する役目も。ボリュームアップしつつも剛性過多にはならないよう、しっかりと気を使っているみたいですね。

トップチューブは空力特性に優れたホリゾンタル(XSサイズ)、トップチューブ上部前方にはサブボトルケージなどを固定できるダボ穴が新たに配置された

直線を基調としたデザインと、ブラック×ブルーのカラーリングが相まってシャープな印象を更に引き立てる

スタンダードなコラム式ヘッドでコントロール周りを自由にセッティング

ヘッドの構成は旧モデルから変更無くスタンダードな仕様。ムチャクチャ短いヘッドチューブに一般的なオーバーサイズコラム、ベアリングはインテグラル式。なので、サードパーティ各社から出ている様々なハンドルとDHバーの選択ができ、結果的に自由なポジショニングが可能。汎用部品での構成になるから、カスタマイズも自由自在ですね。ほんでヘッドチューブが短いので、小さいサイズのフレームでも下ハンを低ーい位置にセットして落差を出したり、逆にコラムスペーサーで位置を上げて長距離レースに対応したりと、何でもOK。正直やりたい放題です。

今回は下ハンとTTバーのセット「3T・VOLA PRO」に、「PROFILEDESIGN・J2 BracketKit」を追加してアームレスト取り付け位置を変更して幅をメッチャ広げました。TTだと狭くセットして頭を隠す様な空力重視のポジションが一般的ですが、今回は長時間のエアロタックポジションでも肺が圧迫されないようにとの判断から、身体への負担軽減を重視した結果です。

あと、DHバーの径は汎用品はだいたいどこも一緒なので、バー自体とか部品は流用が効くのがうれしいですね。このへんもオススメのポイントです。

ハンドルセットは3Tの「VOLA PRO」、アームレストはズレ防止につっかえ棒を加工して装着。変速関係は「アルテグラDi2」でDHバーでも下ハンでも変速が可能に。変速のストレスを無くしタイムに直結する重要パーツ

今となっては超レアな逸品、GDRのカーボンステム「10ROUND」。トップキャップにはラモーンズ×βの「チタンキャップ」を装着

DHバーを含めたTTハンドル構成のバイクには電動シフターが◎

変速関係はシマノの「アルテグラDi2 6870」をフルセットで投入。
「ST6871 TTレバー」&「SW-R671 バーエンド変速スイッチ」を軸に、「新型シートポスト内蔵バッテリー」「ワイアレスユニット」などで、一定速度での巡航で真価を発揮するシンクロシフトシステムや、サイコンへのギア表示、無線でのDi2コントロールにも対応させました。

電動変速機はDHバーを含めたTTハンドル構成の時にこそ、その真価を発揮します。

・レバーでの引きの微調整も、力をかける必要も無し。ボタンを押すだけで正確にチェンジ。
・機械式は変速時にTTバー先端へ手を動かす必要が有ったが、電動はスイッチが付けばどこでも変速操作可。
・したっけ、ブレーキングや深いコーナーなどで下ハンを握ったままでも変速可。
・てか、シンクロシフトなら、余計な事は考えずに変速は右のボタンだけ操作してればOK。

ってな感じで、結果として変速ストレスを解消し、その分のエネルギーと集中力をペダリングとマシンコントロールに集中できるって訳です。レースがキツければキツいほどその特徴が効いてくるでしょうね。

あと、ギア比は53-39 × 11-32Tと、かなーりワイドな設定にしたため、RDはロングケージに。これはアップダウンが多く、距離も長いトライアスロン大会を主眼に置くオーナーさんが、何としてでもランへ脚を残す為にと採用。クランク側は一度にチェーンにかかる歯数を多く踏力を効率良く伝える53-39Tを、カセット側は重ーい11Tからきっつい登りで「頑張らない事で脚を温存する」ための32Tをと、美味しいとこ取りな内容になってマス。

11-32TのワイドカセットにアルテグラDi2ロングケージの組み合わせ、バラモンキングなどアップダウンの激しいロングレースでも安心

ブレーキは、コントローラブルかつ効くダイレクトマウント

前後ブレーキはダイレクトマウントタイプ。フロントはフォーク前方、リアはBB下に配置。

尚、リアブレーキは「シマノ」だとアウターワイヤー受けの位置の問題で、パイオニアステージスなどの一部パワーメーターユニットに干渉してしまいますが、「TRP/T851」や「FSA/エアロダイレクト」などを使用する事で前述のユニット干渉問題を解決出来ます。今回はTRPのT851をインストールしましたが、アルテグラダイレクトから交換しても全く違和感の無い、高いコントロール性とストッピングパワーを発揮しました。正直TRPは不安に感じる方も居ると思いますが・・・T851は大丈夫です。

ダイレクトマウントのリアブレーキには「TRP/T851」を採用。パイオニアパワーメーターユニットの併用もバッチリ!

アルテグラのクランクには「パイオニアパワーメータ(ペダリングモニター)」、通称「おにぎり」を装着

冗談で2つ付けてますが、サイコンはどちらか1つで大丈夫デスヨー(ペダリングモニターとしてベクトルを見る場合にはパイオニアを)

スイスの老舗ホイールブランド「エドコ」のレースウィールで巡航スピードアップを狙いつつ疲労の蓄積はダウン

100年を超える歴史を持つ、ヨーロピアン・パーツマニュファクチャラー「エドコ」。現在はインダストリアルデザインで有名なオランダの「TSGグループ」に属した事で、本社機能とホイール組みをするファクトリーはオランダに移ったものの、ハブボディ自体は変わらずにスイス工場にて切削が行われている。超シンプルな構造で軽量かつ高剛性なオリジナルハブの設計と、それを実現する高いアルミ切削技術、そして組み上げ精度の良さで世界的に評価が高い。

今回のチョイスは46mmハイトの軽量カーボンクリンチャーリムで、登りから巡航までオールラウンドに使える「アンブリアル」のナローモデル。現行型はワイドなエアロリムになりましたが、ナロータイプにも様々なメリットが有ります。先ず23Cタイヤに最適化されたリム幅ならフレームのクリアランスを気にする事も少ないですし、なにより外周が軽いので踏み感は軽快そのもの。実際に前後セットで1425gと軽量で、高い空力特性を持ちながら登りでも足枷になりません。なによりシャープな見た目も好印象ですね。

ちなみにこのリムですが、TSG GROUPの3Dリムドリルマシンを使用して、ハブからのスポーク進入角度とスポーク径をもとに、完全にマッチしたジャストな穴開けがおこなわれています。これにより、スポークホールを最小限のサイズで開ける事ができ、リム内側のエッジに余計な凹凸を作らない事で乱気流を抑制している他、スポークホールのエッジがスポークの側面に当たった状態でテンションをかけた事で起こる不要な「支点」の追加と、そこに発生してしまうストレスから来るスポークの不可思議な折れ、また状況によるスポークテンションの大きな増減も抑制する効果があります。※edcoのカーボンリムは全てこのマシンで穴開け加工。

現在、日本で手に入るedcoのホイールは45mmハイトのワイドエアロリムを採用した「アンブリアル」のみですが、ラインナップが増える事を願ってます。マジで良いから!!!!

シャープなリムがカッコイイ「アンブリアル」。スルスルとスピードが乗っていく感覚はトライアスロンに最適

練習用のアルミホイールは「edco」ジュリア。Jベンドのsapim「レース」スポークと、専用工具無しでバラせるedco「アプテラ2」ハブの組み合わせ。高性能且つトラブル時も対処しやすい構成で普段使いに最適

コレもレアモノ!東レの高級カーボンを惜しげも無く使った、GDR「カーボンボトルケージ」。ホールド感が高く割れにくい、絶版なのがムチャクチャ惜しまれる逸品です

ケレン味の無い構成がそのまま素直な扱いやすさに直結。自由なパーツチョイスで、用途と好みに合わせたベストセッティングができる!

てなわけで、むっちゃカッコ良くて走りもバッチリなTTマシンができました。

やっぱニールプライドは安心ですね、どのモデルもしっかりと与えられた使命に即した性能と、僕らメカニックが組みやすい仕上げの良さ(つまりは整備性が高いって事ね)、そして個性がしっかりと存在しています。何度も言っていますが、スタンダードな構成とセッティング幅の広さも言わずもがな。

バイヤモリミテッドは全日本選手権U23を制して日本一に輝きましたが、その素性の良さをしっかりと引き継いで更に伸ばした印象の有るニューバイヤモ。TT、トライアスロン問わず、その懐の深さと素直な反応で出しゃばらずにライダーの潜在能力を引き出します。

はじめてのTTマシンとしても、今乗っているバイクからの乗り換えでも問題ないでしょうね。

こ れ は い く し か ! !

「カリブ海の風」なんだから自由であるべきっしょ!


2017年5月31日

NEILPRYDE / NAZARE ltd R9150

 

DESCRIPTION

シリーズ中最もコンフォートなナザーレ、「リミテッド」をR9150でアッセンブル。
ハンドルには特徴的な外観のENVYカーボンエアロハンドル、ブレーキワイヤーにはNOKONとパワーコーズの組み合わせなど、エッジの効いた部品チョイスでカブらない一台に。軽量×高剛性で乗りやすく高速巡航の得意なバイクとなっています。

SPECIFICATION

FRAME:NEILPRYDE NAZARE ltd
COMPONENTS:SHIMANO R-9170 DURA-ACE Di2 fullset
WHEEL:Campagnolo EURUS
HUNDLE:SES AERO ROAD BAR
SADDLE:FIZIK ARIONE

STEM:PRO VIBE 7s
BRAKE-CABLE:NOKON + POWER CORDZ