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2018年8月24日

ロルフはいいぞ! : Rolf-prima Wheel Sysems

はい、そんなわけで今回はラモーンズがオススメする孤高のアメリカンウィールブランドロルフプリマ】をご紹介!

カッコイイだけじゃない!

まず軽く伸びやかな加速感が素晴らしく、空力に優れ横風にやたら強く、シンプルな構造でメンテナンスが容易、しかも注文を受けてからアメリカで組んで送ってくるのでスペシャル感もハンパない。ヤバい。

特性としては、エンデュランスレーシングな感じかな。まあ、見た目がインパクト大なんでネットなんかでは「横剛性が〜、スプリントの反応性が〜ダメそう(予想)」とか言われてますが、十分な剛性ありますよ。現在もタンデムレースやトライアスロン、あと大陸横断系のエンデュランスレース等でバッチリ活躍してます。

 

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Starting to feel the itch to get back on the TT bike! First non-draft races of the season: Oceanside 70.3 Huntington Beach @escapeseriestri St. Anthony’s Triathlon Repost @rockyarroyophotography ・・・ dy·nam·ic dīˈnamik adjective 1. (of a process or system) characterized by constant change, activity, or progress. noun 1. a force that stimulates change or progress within a system or process. #triathlete #triathlon #triathlonlife #ironmantri #ironmantriathlon #athletics #athletic #sportsphotography #triathlonphotography #triathlonphoto #endurance #endurancetraining #enduranceracing #3athlonlife #cycling #triathlon_in_the_worlid #tricommunity #triathlonlife #sports_of_our_world #tri365 #beijingtri #argon18bike #redbull

Eric Lagerstrom – Triathlonさん(@eric_lagerstrom)がシェアした投稿 –

クッソカッコイイやんけ。

ラモーンズでも、元JPTライダーに【アレス3】を試してもらって感想聞きましたが。

「レースでも勝負にいけます、全然弱くない。スプリントのかかりやハードブレーキ&ゴーとかなら、確かにもっと剛性高いカッチリ機敏系レーシングホイールはいっぱい有りますけどね、でもそんな状況がどれだけあります?このホイールはキックバックが少なくて脚が残るし、巡航が楽なので結局トータルでパフォーマンス発揮できるし、いいと思います^^」

ってな感じでした。つまりは『剛性も反応性も過剰じゃない』コレ。良い塩梅、程良いジャストな感じね。

※そのうえ軽いよ!
・32mmアルミチューブレスレディ【Vigor】F/R-setで1495g
・32mmカーボンチューブレスレディ【Ares3】F/R-setで1365g
・42mmカーボンチューブラー【TdF4SL】なんて1196gですヤバー!

 

★ 装着イメージ ★

チューブレスレディの32mmハイトフルカーボンリム採用の【アレス3】

オールマイティな32mmハイトアルミリム【ヴィガー】シリーズのハイエンドモデル【アルファ ステルス】に、反射素材のデカールカスタム

軽量かつ使いやすい24mmハイトアルミリム【エラン】の上位グレード【アルファ】にカラーデカールカスタム

特徴的なルックスと実績

長くロードレースを観戦している人なら知っているはず。そう、アレ。
みんな大好きロードレースゴッド “ランス・アームストロング” の全盛期にT社が採用していたロルフホイールズの『VECTOR』ですね。

↓ アレ

TREK 5500 OCLV US POSTAL (1999) – SOLD

この後あたりから、T社はボン●レガーを自社占有ブランドとして押し出していきますが、ロルフはビジネスの方向性の違いから、喧嘩別れっぽい感じでさっさとココと関係を解消してしまいました。

が、T社はその後も“ペアスポーク組み”を使い続けていましたね。2003年にランスがツールを制覇した時もホイールはペアスポーク組みのボント●ガーでした。(たまに出てくるHEDリムの謎カッコイイホイールはその頃のヤツ)

ところが、T社は2010年くらいにいきなり理由をつけて全モデル一気にトラディショナルパターンに回帰。販売面や人気で考えてもいきなり自社オンリーだったモノを完全撤廃とか考えられません。当然、メリットの裏にはデメリットが有るので特性的にも得手不得手はありますが、全モデル同じ特性を狙っているわけでもないのに、ね。・・・まあ大人の事情的なヤツですね。

https://www.cyclowired.jp/image/node/56363

とにかく、実績のある技術だって事です!

その後、【ロルフ プリマ】と社名を変更した同社は、アルミリムの自社製造(アメリカ)、ホワイトインダストリー製(アメリカ)専用ハブの採用、自社設計の特殊ニップルの採用、一部専用スポークの設計(SAPIM製)、全モデル手組みの受注生産方式化(アメリカ)、それらによる販売数の制限など、(自転車界の)世界的な効率重視のマスプロビジネス化の波に、これでもかと逆らい続けています。

その結果、世界中にコアなファンを持つスペシャルなブランドへと成ったわけですねステキすぎる!もうなんかね、存在がカッコイイ。SUGOI

ロルフの特徴

スポークパターン

何と言っても“ペアスポーク”。この組み方はロルフならでは。コアになる技術なので(主にパテント的に)他のメーカーには真似できません。

ハブフランジから来るスポークを左右一対(ペア)で極端に近くに寄せ、また各ペア間は間隔を空けて配置。これによってリムにかかる左右の引張りを抑えてムニャムニャ・・・技術的な詳しい事は代理店HPで見てください!

要は

既存のスポークの使用を前提として、剛性を確保しつつ軽量化と空力抵抗の低減が出来る効率的な構造』

って事ですね。尚、スポーク本数や種類は、リムのハイトや素材によって変わります。スポーク自体はSAPIM製。トラディショナルな90度曲げ、Jベンドの引っかけ式なので、出先でなんかトラブルが有ってもとりあえずのスポークで代用しやすいです。

★リムブレーキ用ホイール / 700C

VIGOR / 32mmハイト / アルミリム / スタンダード仕様  / フロント

VIGOR / 32mmハイト / アルミリム / スタンダード仕様  / リア

VIGOR / 32mmハイト / アルミリム / ハブセラミックコーティング  & リムオプションカラーデカール仕様  / 写真左フロント・右リア

VIGOR α Stealth / 32mmハイト / アルミリム / ハブ&リム セラミックコーティング仕様  / 写真右手前フロント・左奥リア

VIGOR α Stealth / 32mmハイト / アルミリム / ハブ&リム セラミックコーティング・リム オプションカラーデカール仕様 / フロント

ARES 3 / 32mmハイト / カーボンリム / スタンダード仕様 / 右手前フロント・左奥リア

★ディスクブレーキホイール / 700C

VIGOR DISC ltd / 32mmハイト / アルミリム / 限定サテンシルバー・ディスクブレーキ・QR仕様  / フロント

VIGOR DISC ltd / 32mmハイト / アルミリム / 限定サテンシルバー・ディスクブレーキ・QR仕様  / リア

★ディスクブレーキホイール / 650B

HYALITE / 23mmハイト / アルミリム / ディスクブレーキ・QR仕様  / リア

HYALITE / 23mmハイト / アルミリム / ディスクブレーキ・QR仕様  / 前後

ハブ

アメリカ【ホワイトインダストリー】のロルフ専用別注モデル。(エコノミー(ES)シリーズを除く)
ペアスポーク組で真価を発揮する専用設計の高精度なアルミハブを採用しています。
高精度にアルミを削り出したハブは、軽量・高剛性で回転効率もメンテ性も良いとかマジ最高。

・ロードバイク用のリムブレーキモデルは100/130mmのQR仕様。
・ディスクロード用のディスクブレーキモデルは以下の3種類のコンパチ(変換アダプターは別売)
① 100/135mm クイックレリーズ
② 100/142mm 12mm スルーアクスル
③ 100/142mm フロント15mmリア12mmスルーアクスル

更に、グラベルやMTBに対応する【ハイアライト】などのゴツいハブシリーズには、110/148mmブースト規格専用ハブも有り!(要注文時指定)

そんなわけで、最近ありがちな『前後でホイール支持規格が違う』グラベルロードなんかにもしっかり対応します。特にフロント15mmスルーの700C/650C対応ハイエンドディスクブレーキホイールとか、マジで種類少ないのでたいそう助かりますね。

特にリアハブはかなーり凝った作りで見ててニヤれます。現行のかkyコンポーネント多段ギア化に伴い、ドライブ側フランジの角度的な余裕が無くなった事で、左右のスポークテンションを埋めるために1:2で組むのが各社の主流になっていますが、ペアスポーク組は1:1が原則です。そこでロルフはノンドライブ側のフランジを大径にして、スポークの張り角度と長さを最適化。また、ドライブ側のフランジを85度と、少し内側に傾けた作りにする事で、内側から外に出たスポークの首付近がフランジに接触するのを避けています。他にも、駆動力を伝えるプリングスポークをムニャムニャ・・・技術的な詳しい事は代理店HPで見てください!

ひん剥かれたロルフのリアハブさん。部品が少ないどシンプルな構造がもうね、良すぎて興奮するね

この写真のドライブリング(フリーの爪を受ける内爪のリング状部品)はアップグレードされました

2018年からヴィガー・エラン・アレス・イオスなどに標準装備となった【T2ドライブリング(48T)】様

よく「ハブはカーボンじゃないの〜?」なんて言われますが、この部分は言ったら軸受けです。ウィッシュボーンBBの時にも書きましたが、軸の効率的な回転と効果的な負荷分散のためには、出来る限り『左右のベアリングを水平に、中心軸が揃った(芯が出ている)状態』で固定して受ける必要があります。

その点、アルミブロック削り出しのハブは、切削という製造の過程上高精度に製作できるうえ、立体的な削り込みで剛性を確保しながら軽量化も狙えます。ちゃんとしたメタル素材って、カーボンに比べて密度が一定なので強度計算がしやすいんです。また、部品点数を絞る事で、組み立て時の精度誤差によるズレを抑える事ができますし、部品同士の接合面を減らす事で高剛性にできるとか、メリットが多いんですよ。そんなステキハブボディと、正しく配置されたベアリングはキレイに負荷分散してくれるので、球に頼らないでも良く回ります。(変な負荷がかかり続けるとベアリング寿命も短くなるんですよね)

アルミはカーボンの下位素材ってわけじゃないんですよ。必要な部分に最適な素材を使い、狙った効果を発揮しているって事ですね。あ、だからと言ってカーボンが悪いって事ではないので注意!なんつってもラモーンはメタル大好き野郎なので仕方無いのです。最近のブームは『Hellyeah』、ヴィニー大好きでした・・・

ってなわけでロルフのハブは・・・

『ペアスポーク組を前提としたシンプル且つ高効率な設計。構成部品が少なく整備性良好で、軽量高剛性な構造』

って事ですね。

尚、ノンドライブ側のスポークを駆動伝達の肝と捉え、ホイール全体で効率的に駆動力を上げるという考え方のは、他メーカーだとマヴィックのイソパルさんくらいでしょうか。パルパル

★リムブレーキ用ハブ Tdf

外観もシンプルなフロントハブ。STDはブラックボディにホワイトデカール

チタンフリーボディが輝くリアハブ。ノンドライブ側が高い左右異形フランジ

アーマー(セラミック)コーティング・レッド / ステッカー・ブラック

アーマー(セラミック)コーティング・レッド / ステッカー・ブラック

ステルス仕様(アーマー(セラミック)コーティング・グレー / ステッカー・ブラック)

ステルス仕様(アーマー(セラミック)コーティング・グレー / ステッカー・ブラック)

★ディスクブレーキ用ハブ XST

センターロックディスク台座がイケてるフロント。オプションのシャフト打ち替えでQRにも12mmスルーにも対応

チタンフリーがヤバーい!太めのセンター部も漢らしさ満点ですね

限定のサテンシルバー仕様。他にも、鏡面仕上げのポリッシュ仕様も有り。たまーに、唐突に、年に一度くらいいきなり数本限定で入ってくる希少種さん

あーもう、あー・・・もう!

リム & ニップル

ペアスポーク組ホイールの設計上、高い強度と剛性が必要とされるリムですが、アメリカはオレゴン州ユージーンの自社工場にて製作してます。(アルミシリーズ)

2018年には内幅を19mmに拡大し、デザインを一新!剛性を上げるだけでなく、クリンチャーモデルは全てチューブレス対応にアップグレード(カーボンリムも同様)されました。リム内部は過去モデルに対し更に高い精度で仕上げられており、また、新機構”ビードロック”によって、低空気圧時にもミミ落ちしにくい構造となりました。

この機構ですが、ほぼ同時期にマヴィックがUSTに採用した構造と似てます。まったく規模の違う2社ですが、共にチューブレスの問題点を探り対策を施していく中で、近い答えにたどり着いたという事なのでしょう。

さすがに専用タイヤまでは容易できませんが、本国ではIRC井上ゴムフォーミュラシリーズが推奨タイヤとなっており、実際にハメるのも簡単です。ちなみに同タイヤ、2017年からNIPPOが実際に使用していて、スシドラゴンも絶賛でした。マジオススメです。

センターの溝がハッキリと深くなり、低空気圧での使用時にビード落ちを防ぐ”ビードロック”が追加されたリム内部構造

○で囲んである突起がストッパーの役目を果たす”ビードロック”。小さな変更ですが、メッチャ効果的です

コレはマヴィックのUSTのリム内部構造の説明ボード。センターの溝と肩の部分をハッキリと別けた構造やビードロックなどが良い感じに似てる。チューブレスを突き詰めていくとこうなるんでしょうね

ちなみに、ニップルも専用品。ハイトの低いリムには、リムとの当たり面に緩やかなカーブが施してある【セルフアライメント】を。ディープなリムには、前述の特徴に加えてニップル内部のネジ部を奥まって配置した構造の【ジャケット】を採用。スポークの引っ張りに対してニップルの向きが常に適正に配置され、全体で抑えるためにスポークに余計なストレスをかけない構造になっていますムニャ・・・技術的な詳しい事は代理店HPで見てくださいネ!

てなわけでリム!

『ペアスポーク組専用のワイドリム。チューブレス化を本気で考えたクラウン内シェイプと専用ニップルの採用で、見た目以上に独自色の強い高剛性で使い易い構造

ってなわけです。

あとカッコイイ。

④カラーオーダー

ここまでの写真で気づいた方も多いでしょう。そう、ロルフのホイールは、リム、ハブ、ロゴステッカーのカラーオーダーが可能なんですよいいじゃない。

リムとハブのカラーリングは、セラミック皮膜を形成する特殊コーティング。重量増を最低限に抑えつつ、パーツ表面の保護し、その上で個性を主張します。

アルミの表面処理といえばメッキやアルマイトが一般的ですが、酸化処理によってアルミ表層を浸食して孔被膜を形成するアルマイトに対し、極めて薄く被膜形成をするコーティングですので、ベースとなるアルミニウム自体の変化は最小限に抑えます。って事でベース保護にも最適!

あとカッコイイ!

・ホイール【VIGOR α Stealth】・ステッカー【ROGUE RIVER RED】

・ホイール【VIGOR】・ステッカー【ROGUE RIVER RED】

・ホイール【ERAN α】・ステッカー【OREGON SPRING MINT】

・ホイール【VIGOR α Stealth】・ステッカー【REFLECTIVE WHITE】*反射素材

・ホイール【VIGOR α Stealth】・ステッカー【OBSIDIAN BLACK】*STD

イタリントリコロール*限定品 ・ホイール【ARES3】・リム【WALLOWA WHITE】・ステッカー【TRACK TOWN GREEN】×【ROGUE RIVER RED】

『好きな色でやったらええよ!

って感じ。

まあそんなわけで、オススメポイント多すぎて最高な【ロルフプリマ】
性能も、見た目も、語れる内容もいっぱい!ライディングスキルの如何を問わず、装着車両の如何を問わず、みんなにお勧めできる逸品って事ですね。

【最強のホイール】ではなくて【最高に気持ちいいホイール】ならロルフ!オススメです。是非。

★最初にも書きましたが、注文してからアメリカで組んで送ってくるので納期はだいたい1ヶ月くらい。
仕様とか打ち合わせも必要なので、欲しくなったらまずはラモーンズへおいでませ〜

↓ロルフの社員さんたちが頑張ってホイールを作ってる様子が収められた貴重なビデオ