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2016年7月20日

合成獣?剛性厨?KOGA KIMERA 3K

KOGAは以前は日本のミヤタ自転車と協業してコガミヤタというブランドネームでやってたりその名前が「古賀さん」っぽいこともあって日本のメーカーだと思われてたりすることも多いんですが、生粋のオランダ生まれのオランダっ子です。ちなみにKOGAの会社名は創業者夫妻のAndries GaastraとMarion Kowallikの頭文字をとっているそうです。

今回はKOGAのキメラ3Kを組みました。KOGAのキメラシリーズはその始まりが北京オリンピックのトラック競技でオランダのナショナルチームにメダルをもたらすためのバイクを作る「キメラプロジェクト」にあります。なのでロードバイクのキメラシリーズもトラックレース由来の剛性感マシマシで剛性厨にも満足できる仕上がりになっています。このキメラ3Kは今年度からラインナップから消えてしまった製品なのですが代理店の倉庫にあったラス1のものを出してもらうことができました。

これをお客さんが今乗っているSCOTTのCR1からパーツ載せ替えで悪魔合体します。

できました。こっちのキメラじゃない。これは合体事故です。

できました。
煽りのアングルでかなりのドヤり感を出してみました。ヤバイ…カッコいい…。

フレームに描かれたキメラさんも心なしかドヤっております。

BBにはWISHBONEのセラミックBBを使いました。最初はPRAXISWORKSのコンバージョンBB使ったろーと考えていたもののBB86対応のものがラインナップしてないことを失念していたので急遽WISHBONEを使うことになったんですがこれが大正解。めちゃくちゃ精度も高くてBBシェルにしっかりハマってくれてベアリングの芯もちゃんと出ているのでクランクがクルクル回ります。もうBBはコイツだけあればいいんじゃないかな…。

KOGAのキメラは一般的には固い硬いと言われていて脚がない奴が乗ると死ぬなんて言われてたりもしますが一部正解で一部間違いです。正確に言うと「踏み抜くと死ぬ」です。もちろん脚がある人間が踏み抜けばガッツリ加速する剛性を備えているんですが、じゃあ脚のない奴はお断りかというとそんなことはなくて、ある一定のトルクや回転でハマった時にめちゃくちゃ良く走ります。要はスウィートスポットがあってそこを外すと脚を食われるという感じです。

ということで今回はバリバリ武闘派のロードバイク・KOGA「キメラ3K」でした。
しっかりと作り込まれていて組んでいて気持ちの良いフレームで、オランダ人やるやんけと思わされました。KOGAはもっと評価されていいと思うんだ!