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2017年4月1日

アメイジング★エクスペリエンス / NEILPRYDE zephyr

結論は「スピードを維持したロングライド」に最適なフレームはコレ!
と言う事で、一部から熱狂的な支持を受けるAmazing Endurancer『Zephyr』です。

【スピード × レーシング】のイメージが強いニールプライドのバイクラインナップにおいて異彩を放つ、最もコンフォートで懐が深い『エンデュランス専用』という選択肢がこの『ゼファー』。瞬発力抜群でヒルクライムなども得意な『ビューラ』、高バランスで高速巡航が得意な『ナザーレ』と、各モデルの味付けがわかりやすいおかげで「そいや、ゼファーってどうなのん?」なんてよく聞かれるので、今回はN-Pが誇る耐久レーサーをご紹介。

発見!

良くしなり、反発力で進むロングライド向きカーボンフレーム。その乗り味は『不思議』な感じ!?

…あカタログの説明まんまですね、当然、悪い意味ではありません。
なんでかやったら進むんですよ、コイツ。
例えば、GDRの名車メテオスピードをもっと優しくした、みたいな感じが近いでしょうか。「よく しなって 、速度が伸びる」みたいな。タメをつくって反動でスピードが伸びるタイプなので、乗り始めは「踏みごたえが無い」と感じるかもしれませんが、リズムを掴めばぐんぐんスピードに乗り、登りも得意、んで脚が残ってる。そんなシッティングでのペダリングに向いた特徴が顕著なフレームという印象です。

ダウンチューブをのぞき、全体的に細身のパイプとアームで構成されたアウトラインは、不必要な筋肉を省いたマラソンランナーのような印象。

ちなみにこのゼファー、ありがちな「メインラインからの派生モデル」ではなく、最初から『エンデュランス』に的を絞って、専用に、特別に設計されているんだなこれが。大きくスローピングしたトップチューブと太いダウンチューブ、そしてユニークな形状のバックトライアングルにより生まれる「独特な乗り味」は、何かの【ついで】では出せない、スペシャルなプロダクトである証明なんですね。

シートパイプに沿うようにして繋がる、細身のシートステーは一見の価値有り。独特な絞りで魅せるチェーンステーもゼファーならではだ。

ウインドサーフィンの開発において磨かれたきた『しなりの方向性を限定する』というカーボンパイプ形成テクノロジーにより、反動に指向性を持たせて推進力を確保しているのでしょう。また、振動吸収や路面追従に重きを置いて開発された事も有り、スプリントなどは苦手な場面もありますが「滅多にそんな事しねーよ」っていう方や「長距離ライドがメインだけど軽いバイクに乗りたい」ってワガママさんにはメッチャオススメですよマジで。

ステム、ハンドルはコスパの良いアルミでスタート。まずはポジションキメから

上位グレードと遜色ないデュアルピボット構造で、十分な制動力ながらコストを抑えた105キャリパー

ロングライド中に遭遇する様々な状況においても適切なギア比を選べるスーパーワイド(11-32T)

クランクはコンパクトとノーマルの良いとこ取りのレーシングコンパクト

今回はBBやハンドル幅、コンチのタイヤ、そしてシルバーの105などなど、細部に拘るためにフレームセットから組みましたが、ブラック105完成車の設定もあります。

BBは当然、合体式でキメッキメだ!今回はプラクシスワークスを選択

ホイールは頑丈さ重視のShimano-RS、タイヤはグリップ力と耐パンク性能が超高バランスで死角の無いContinental GP 4シーズンを採用

ってなわけで、

★トップスロープが強めな角度なため、女性や小柄な方に。
★乗りやすさと懐の深さから、はじめてのカーボンバイクに。
★脚への負担の少なさから、ハイスピードなロングライドやブルベの相棒に。

「どうしてもスパルタンなカッチリレーシングマシンにしか乗りたくない〜」という方を除き、オールラウンドに何でも出来るバイクとしてニールプライドのエンデュランサー『ゼファー』をオススメします!ラモーンズ的にね。