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2018年1月16日

ファットバイクカスタムが楽しいの巻/Surly WEDNESDAY

はい、というわけで今回はサーリーのファットバイク【ウェンズデイ】にフォーカス

同じ車種でもジャンルが違う!? 「自分仕様」のススメ

ノーマルでもアクの強いファットバイクですが、オーナーの個性に合わせてカスタマイズする事で更に格好良く、更に使いやすく、そしてやたら目立つ仕様になります。今回は2台の【サーリー/ウェンズデイ】を、違うベクトルでカスタマイズしたら双方かっこよかったので良い例としてご紹介しちゃおうって魂胆ですよまったく。

先に紹介するのは、フロントフォークをにROCKSHOXのサスに換装、走破性を爆アゲして「何処でも、どんな状況でもさらに楽しく走れる」が特徴の、ダートアタッカー風味

フロントサスと幅広ハンドルが「かかってこい感」バリバリでイカツい、けど実は優しい。昭和のヤンキーのような侠気あふれる仕様ね。惚れる

そして、前後キャリアに防水ツーリングバッグを5つ装備したほかは信頼性を重視してノーマル構成とした「悪路をものともせず、長い旅を快適に走る」ためのツアラー仕様。

もう「バッグが走ってる」と言われても仕方ないほど余裕の積載力。しかしその実、安定感抜群でスイスイ進むラリートラック的なパフォーマンスマシン。でも雰囲気はポップな感じなのがイイ

ベースは同じバイクですが、違う目的のためのパーツチョイスで、全く異なる印象になっているのが面白いですね。やりたい事が見つかったら「まずは見た目から」ってのも全然有りでしょ。てか、それっぽいルックスにしたらけっきょく本来の使い方してみたくなりますよ、だって、もうモノがあるんだから 🙂

カスタムを楽しむのが先でも、ライドを楽しむのが先でも、どっちでも大丈夫。
とりあえずやってみたら良いです。部品選びからもう全部、楽しんだもん勝ちってことで。


★サーリーウェンズデイ/ダートアタック仕様

元はリジッドのフロントフォークをROCKSHOXサスペンションフォークに変更

ブルーアルマイトが映えるアルミテーパードハンドルはコントロール性重視。で、エンドカットは最小限に、ステムも極端に短いゴツいヤツを装備

Blackburnのリアキャリアで荷物を積んでのツーリングにも対応しちゃったりする。ハードに攻める時は外しちゃえば良いわけで

フォークはROCKSHOXのFATBIKE専用フォーク【bluto】。余裕のある120mmストロークは路面追従性が高く、また広いタイヤと相まって乗り心地も最高!

15mmスルー×150mmのハブに加え、鍛造アルミのクラウンやマグネシウムロアチューブで剛性を確保。ファットにありがちなフォークのよじれを抑制する

工具無しで調整できるコンプレッションアジャスターが嬉しい

ダウンチューブ下には大型ボトルケージを装備。ベルト留め方式なのでボトル以外にも色々固定できるます、寝袋とか輪行バッグとかそのへん?まあダート走るときはやめといた方がいいかもしれんけど、ついてるだけで良い雰囲気なのでセーフ

荷台にゴムベルトは必需品、バタくさいのが逆にかっこいい。ビールケースとか乗せてもカッコイイ。日常感を出すのがポイント。シレッとね、テキトーなカンジでね

トップキャップはβ×ラモーンズ、ペダルはなんかキラキラしたアレ。広い座面と、滑り止めネジがスニーカーのソールに食い込んで良い感じ。踏み外した時のスネのダメージもイイカンジ

JR貨物。国鉄では無い、もはやダンボーでもない。あと反射板。流行ってるらしい。主に幡ヶ谷あたりで、グギギギ・・・

DHコースとかでも極端なステップダウンとかジャンプとか気をつければ他はかなり安心、無敵モード突入ですよ。ワダチとか気にしないで良いしメッチャ遊べます。

トレイルライドとかもいいですね。登りは少々キツいけど、軽ーいギアでくるくる回していきましょう。もとからホイールベースも長くて安定感があり、足元をあまり気にしないで良いので突然のバンプとかでも対処しやすい。ってか気づいたら乗り越えてるカンジ。らくちん

フットいタイヤなんで雪や砂にも強いから、砂丘や砂浜、雪山と一年中遊べるってわけです。イイネ!

街乗りからエクストリームライドまで、何でも来いって感じですね。

何でも来い!かかってこい!なサス付きファット。最高です


★サーリーウェンズデイ/ワールドツーリング仕様

バッグは全てドイツの防水バッグメーカー【オルトリーブ】で統一。中に空気を入れて口を締めれば浮き袋にもなる驚愕レベルの信頼性が特徴で、ツーリングライダーには圧倒的な支持を受ける鉄板マストアイテム。ガチ旅するなら一択。価格もそんなに高い訳では無いので、マジオススメ

操縦性への悪影響を避けるためフロントバッグは一回り小降りなモノ、カラーは視認性を考え鮮やかなブルーを選択。車との衝突事故は命に関わるので絶対に避けたいが、海外の交通事情は日本ほど甘くはないので「シックに」とか言ってらんない。マジで

必要な荷物は全部積載。写真のオルトリーブバッグ(5個)で総容量73.5ℓとかなりの大容量だが、本番仕様ではこれ以外にもフレームバッグを装着するほか、前後キャリアにテントやシュラフ等のキャンプ用具一式を載せるので、更に荷物マシマシ。全部入り

フロントバッグはワイヤーロック式で様々な形状のステム&ハンドルまわりにしっかりと固定、バックの着脱自体は鍵穴前部の割りから上に引き抜くことで簡単に取り外しが可能。型崩れしないハードケースなので、クッションを入れてカメラやスマホなんか放り込んでも良いかも

不意には開かないマグネット方式の蓋は、走行中にも片手でも簡単オープン。内部にはジッパー付きポケットとカギフックを備えるほか、開口部が大きく開くので使いやすい。すぐに外せるので、貴重品を入れて休憩中は持ち運ぶなどの使用方法がオススメ。こちらも専用の肩紐付きで、ハードケース式カメラバッグの様な使い方も可能

H30xW25xD14cm / 25L(ペア)と十分な容量を持つフロントバッグ【スポーツローラークラシック】。ラインナップの中でも一番シンプルで、頑丈。用途を選ばず長旅に耐える。付属の肩紐も装着でき、バイクを降りても様々な用途で活躍するヘビーデューティさが特徴

リアには更に大型の【バックローラークラシック】H42xW23/32xD17cm 40L(ペア)を装備。片方でも並のバックパックを凌ぐ余裕の収納力が特徴。空の状態ならフロントのバッグがすっぽり入るので、収納時は重ねてしまうとコンパクトに収まる。※各個別に肩紐付属

フロント・リア共に自由度が高く、どんなバイクにも合わせやすいBlackburnのキャリアを装備。※尚、とにかく頑丈なキャリアが必要な場合はNITTOもオススメ

キャリアへのバッグ固定金具/固定→解放 *バッグの取っ手を引っ張るだけでフック下部の金具が開くしくみ。片手で特別な操作を必要とせず脱着出来る。フック内側の樹脂スペーサー(付属)を変える事で、様々なキャリアのパイプ径に合わせる事が可能。スーパーユースフル、マーベラス!的な

ちなみに、ラモーンズではタイタン(代表)がオルトリーブ製品のヘビーユーザーなのですが、7~8年ほど使い倒して未だに現役です。

2013年モンサンミシェルと、荷物満載(約40kg)のタイタン号

7年以上つかってもこんな感じ。ヤベーツヨスギル

とまあ、半端ないコスパですね。旅メインのサイクリストに支持される理由がわかります。中途半端に安いバッグを買うくらいなら、結局はオルトリーブの方が安く済むので絶対オススメ。もうこれだけ有れば良いんじゃないかな

バッグを外すしたリアキャリアの図。スッキリ

最終目標「ファットバイクで大陸横断したい」というオーナーさんの以降に沿って、とりあえずの下地作りとして製作しました。

ファットをベースにするメリットは高い積載性能と走破性、安定感、快適性など。もとより超悪路・悪条件での運用を考えて作られたファットバイクは、そういうの大得意!
まあ少々重かったり、チューブやタイヤなど補修パーツが旅先では少々手に入りづらい事くらいでしょうか。【ウェンズデイ】は、ファットバイクの中では軽い車体なので、重量増に関しては大量の積載荷物の前では誤差みたいなもんですね。ほんで補修パーツもある程度持っていけば良いってカンジですかね。

まあやってみないとわかんないですしね!

ちなみに、メッチャ軽いギアもついてるので、登坂能力は思いのほか高いです。タイヤのグリップの良さもポイント。

ともあれ、まずは一年国内で乗り倒して、慣らしながら問題点を探しつつ出発に向けての準備を開始。前例の少ないファットベースでのロングトリップ、大変なことも多いとは思いますが、頑張って実現してもらいたいですね!


ってなわけで、こちらの2台。どっちもカッコイイでしょ?
本気感のにじみ出るチョイスで迫力が増すんですよね。説得力というか・・

ちなみに双方、相変わらず街乗りも得意ですし、面白さは一切スポイルされていません。目立って走ってかっこいい、しっかり本気のファットバイクならサーリーっしょ。

水色は残念ながらフレームセット少量を残して販売終了しちゃいましたが、アズキとクロの2色で完成車がありますので是非!