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2018年1月19日

エレクトリック★エヴォルブ / GDR METEOR

はい、今回は未だ熱狂的なファンの多い”グラファイトデザイン”のラストを飾った名車【メテオ】が最新電動コンポで進化!

フルオーバーホールと同時に最新コンポに載せ替え

プロフェッショナルゴルフクラブ向けシャフトの製造で日本一のシェアを持ち、世界的に評価の高いグラファイトデザインが設計・製造をしたGDR。熱狂的なファンの支持を受け、精度や品質に拘りまくったハイエンドモデルのみのラインナップは、しかし残念ながら企業としての利益には中々つながらず、2016年に惜しまれつつも自転車事業から撤退してしまいました。・・・そんなわけでもう手に入らないんですねこの子。レアです

GDRのカーボンフレームとしては最終型となるのが今回紹介する”メテオ”

昨年のツールド沖縄出場時のお姿。長く愛用したコンポ6700アルテグラは有終の美を飾った😭

さて、レースからロングライドまでガンガンに乗り倒す系オーナーのもと、年中元気に走りまくっていたメテオさん。フレームは全然ピンピンですが、流石に2世代前の6700アルテグラさんも限界に・・・昨年のツールド沖縄後のメンテナンスでは、リアディレイラー本体側のリターンスプリング様が完全に沈黙。起きてー!

ホイール着脱の度に手で補助して戻してあげないといけない要介護状態だったため、ここいらでもう休ませてあげましょう・・・と。オーバーホールついでに新世代アルテグラに、しかもどうせなら電動に進化させてしまおうじゃないか、と。

オフシーズン中にオーバーホールをして、2018年シーズンを新しい味付けになった愛車で頑張ろうって事でシマノの新型電動コンポをバビっと装着、一気に進化を遂げました。

シャープで直線的なシルエットが落ち着いた印象。また、東レの関連会社だけあってカーボンのクオリティは圧倒的やで

クロモリに精通した技術者とカーボンマイスターが組んで実現した、独特の伸び感を演出するカーボンラグフレーム

全体をブラックアウトさせつつ、ポイントにはブルーを使用

低く構えたハンドルまわりがレーシーな雰囲気。コントロール系はフィジークで統一、バーテープはオーナー愛用のリザードスキン青、強力なグリップ力が特徴

ブラケット上部にボタンが追加されて片側3ボタンとなったSTI。新型のR8050 + スプリンタースイッチでグリップポジションにかかわらずスピーディな変速を約束

クランクはFC-9000にパイオニアパワーミーターを装着。*厳密に言えば現行のRシリーズへのモデルチェンジ時に、チェーンリング間の幅とアウターリング厚みの規格が変更されていますが、旧クランクと新FDの組み合わせならとりあえず大丈夫

フルモデルチェンジで軽量・薄型・高剛性になったFD

こちらは基本構造というか設計思想からまったく違うモノに進化したRD。スタンダードがミッドケージなので、11-30Tとかワイド化もOK

スマホでアップデートやセッティングの変更が出来たり、サイコンにコンポ側の情報を送ったりできるワイヤレスキットさま

シフトワイヤー受けは着脱が可能で、電動内装時には外してスッキリとした外観になる。ちょっと軽量にもなっちゃう。ステキ

今載せ替えるなら大本命ULTEGRA Di2 R8050

構造や規格、色々と変わったニューアルテ。ヒモも電動もメッチャイイカンジ。
電動の詳細はコッチ

シリアスに勝ちを狙いに行く人にこそ電動はオススメ。変速の正確さと速さ、なによりボタンストロークの違いで、疲労の度合いが段違いなので、疲れてからの変速回数がハッキリと変わります。ヤバいよ

形状が変更されコントローラブルになったブレーキBR-R8000。形状の一新でボディの厚みが増し、補強アーチも入った事でストッピングパワーマシマシ

ステムはシラノR1、ハンドルはシラノR3、共にフィジーク揃えで相性もバッチリ。サイコンはペダリングフォースをリアルタイムで確認出来るパイオニアのSGX-CA500を装備

ガッツリアングルの低ーいステムの下にはシマノDi2を制御するジャンクション

サドルもシートポストもバッグもフィジークで統一され、もとより落ち着いた雰囲気が強調されてイイカンジ。アリアンテカッコイイ

BBは当然ウイッシュボーンのBB86sh。一年使ったのでクリーニングついでに中のベアリングも交換、スーパースムーズな動きが戻ってマジ最高です。これはウィッシュボーンだけの特権

ホイールはフルクラムのアルミレーシング3にコンチネンタルGP4000S2を装備

 

はい、そんな感じで今回はオーバーホールついでにコンポ換装。お気に入りのフレームをまだまだ使い倒すため、それで勝ちに行くためのお手伝いをさせてもらいました。ギア選択幅は増え、変速にかかる労力は減り、各部の動きが良くなったことで推進効率も上がり、合わせてストッピングパワーもコントロール性も増したりいい事ずくめ。ほんで綺麗になって眺めても良しなんて、贅沢で満足で嬉しいですよね^^

今回は機会式外装→電動式内装への変更で大きく外観も取り回しも変わりましたが、外装での電動も可能ですし、別メーカーのコンポに変えるのも有りでしょう。やりたい事伝えてくれたら頑張ります!

お気に入りのバイクはいつまでも乗りたいですよね、定期的な各部メンテナンスや構成部品のアップグレード、適切な調整で大事に乗っていきましょう。

・・・冬にやっとけば春にすぐ楽しめるので、今が良い時期ですよ:-)