TAP THE BEAT! / NEILPRYDE BURA * SRAM e-TAP
というわけで、今回はニールプライドの万能マシン【ビューラ】を大幅グレードアップ。軽快なライドリズムとタッピングでビートを刻め!
ストックのBURA紹介はコチラ↓
★ビフォアーーーッ
スタンダードでも十分すぎるほどよくできたバイクです。が、しかしこの度、ついにオーナー様の [カスタムしたいゲージ] が臨界点を突破してしまったため、晴れてオーバーホール & コンポーネント総載せ替えと相成りました。
昨年末からのシマノのモデルチェンジラッシュも有り、魅力的な部品選択肢がありすぎてコンポをどうしようか散々悩んだのですが・・・今回選択したのはこちら。
そう、アメリカはスラム社のハイエンド電動コンポ【RED / e-tap】。
ワイヤレス★パドルシフト
1番のポイントはなんと言っても『変速機のコントロールが無線』。
シフトワイヤーが存在しないため、つっぱり感が無くなる事でセルフステアがずいぶんと素直になります。ハンドリングにもまず物理的に影響有りって事ですね。
また一部車種ではブレーキとシフトのワイヤー干渉がトラブルの元でしたが、ソレもアッサリと解消してくれます。
さらに、サイコンやライトのマウントとの干渉も最小限になるので、取り回しの悩みも解決しちゃいます。装着も容易(セッティングは別の話ですよ)で、ワイヤー外装式フレームなどでも、問題無しですね。
次点は『独自の操作方法』。
コレは最初は戸惑うかもしれませんが、実際は至ってシンプルなので直ぐに慣れるでしょう。
左右の変速ボタンは基本リアディレイラーのアップダウンのみに対応しており(右アップ・左ダウン)、フロントを動かしたい時は同時に押したらいいんです。今入ってるギアと逆側に動くので、細かい事を考える必要はありません。尚、同時押しの受付時間が結構長い様で、タイミングはかなり余裕があると感じました。誤作動も相当少ないんじゃないかな。
バッテリーは前後ディレイラーに独立して一つずつ装着されており、片方が無くなってももう片方が生きていれば入れ替えて使う事も可能。RDは加速度センサーで停車時にオートでバッテリーセーブモードに入るなど、何気に色々考えて作られていますね。
あとね、変速性能に関して。フィーリングはちょいと荒い感じが有るけど、個性の範囲内。アバウトに動いてガチャつくかと思いきや、実際にはかなり速くて正確です。特に、駆動系まできちんとSRAMコンポで統一したら全然フィールが違いました。コレは良い物だ。
あとね、『軽い』。これ重要。
極端に軽量化したいならヒモのレッドがベストですが、e-tapもヒモデュラと遜色ない軽さです。モーターもバッテリーも含んでこの数値はイケてますよね。
さらにホイールには、レアなedcoのハブ『Racer』にSACRAの『38mmカーボンリム』を合わせ、SAPIMの『CX-Ray』でスタンダードにFラジアル×R2クロスで手組み。スピードの乗りが良く巡航も得意と、状況を選ばないニュートラルな特性のホイールセットになりました。
そんなわけで、これら全てのパーツをBURAに装着。
★アフター
ワイヤーが少なくなった事でやたらとスッキリしたハンドル周りと、厚みとハイトを増して迫力を出したホイール。またブラックアウトされたチェーンリングや変速機など、各部品のメタルパーツの質感向上もあり、コンパクトなサイズ感はそのままに引き締まった印象。軽量級のインファイトボクサーみたいな感じでしょうか。
使い方に合わせてくれる万能選手
さてそんなわけで・・・900g台の軽量でクセの無いフレームに、使い勝手の良いミッドハイトのカーボンホイールに軽量で転がり抵抗も少ないハイグリップタイヤ。そして、レーシングカーのパドルシフトばりの直感操作で変速ストレスを最大限抑えるe-tap電動無線シフター。と、イイカンジに『何にでも対応できる構成』と相成りました。
あと、SRAMの【e-tap】コンポーネントですが・・・メッチャ完成度高い。変速動作のスムーズさや速さもそうですが、当初の予想を良い意味で裏切るトラブルの少なさと、他社と一線を画しながらも実はとっつきやすい独自の操作方法などなど。現在まで目立ったマイナーチェンジもシステムのアップデートも無く、しかし徐々に評価を上げるという謎状況を形成しています。
あとクッソかっこいい。さすがスラム
前回紹介したAG18の【ガリウム】にも言えますが、そういやこの【ビューラ】もセカンドグレードのオールラウンダー。ニュートラルな特性の軽量カーボンフレームセットって使い勝手が良いんですよね。無理にバイクに合わせる必要が無い、というか、オーナーの使用用途に合わせてくれる懐の深さが最大の特徴かもですね。
おいでやす〜