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2018年7月20日

深夜の特別なマヨネーズ : SURLY Midnight Special × Shimano

はい、というわけで明日(2018-7/21)はサイコで試乗会も有りますサーリーのディスクロード【ミッドナイトスペシャル】をシマノコンポ謎構成で組んだので紹介しちゃう感じです。

トラディショナルな外見にトレンドの装備

一言で言うとコレです。マジ最高。

昨年の冬に来日したサーリーのアレックスくんから写真を見せられた時は「やられた〜」とか思ったのはナイショです。だってさ、欲しかったのこういうヤツじゃん、ドンピシャですよマジ。

昨年のサーリーミーティング

完成車も”わかってる構成”で、SRAM22 × WTB650タイヤ なんですよコレ。

ちなみにノーマル完成車はこんな感じ

SURLY : MIDNIGHT SPECIAL (完成車)

曰く、「【ペーサー】がカタログ落ちしてからロード寄りのモデルがなくなっちゃった。ストラグラーも良いバイクなんだけど、アレは優しいんだ。ロングには良いけどね、もうちょっと反応の良いバイクがほしかったんだよね、主に俺が」とかのたまっておいででした、ほろ酔いで

もうそれ自分の趣味やんけ

ってなわけで爆誕したのが、この HOT & SPICY な “ホットマヨネーズ” カラーのMS(MidnightSpecial)ってわけです。まろやか!

ストラグラーとの大きな違いは、かなり大径のゼロスタック規格になったヘッドチューブと、MTBシリーズ譲りのゴ太いテーパードフォーク。コレでフロント周りの剛性がかなりアップしてます。あとは、前後ホイールの支持方法が12mmスルーになった事も大きく、足まわりのしっかり感は流石の出来。・・・とはいえ、そこはサーリーです。レーシーとか、そういう表現にはなりません。なんだかんだで結局乗りやすいので、何に使っても大丈夫。頑丈なのでブンブン使い倒しちゃいましょう。

さて、そんな深夜のマヨネーズ号。今回はフレームから組み上げと言うことで、こんな感じにスペシャルなSpecialになりました!

ホワイトのフレームはアウトラインがバッチリ主張するので、フレームのシェイプが際立ちますね

アドベンチャーライドもイケる気にさせてくれます

前傾がきつすぎないポジション

スーパー楽ちんギア仕様

元よりシクロクロッサーでライドを楽しんでいたオーナーさん。前の愛車から部品を引き継いでいるので、シマノのスタンダード風に見えてかなーり独特な構成に。

まずコンポに関して。基本『6800アルテグラ』ですが、リアディレイラーは『XT』、カセットは『XT11-42T』というMTBコンポをミックスしてます。コレをSTIで引くためにワイヤラインの途中にWOLFTOOTHの『Tanpan』をセット。合わせるチェーンリングはシクロクロスギア『46-36T』と、メチャメチャ軽ーいギアが選択出来るので、山道も安心のスイスイ仕様って感じですね。

もう説明の必要も無いであろう名作6800アルテグラのSTI

クランクも6800、ギアはシクロ仕様の46-36T

ペダルはクランクブラザーズ。ニュルッと入ってしっかりクラッチ!ほんでニュルッと外れる、最高

XTの11-42Tに対応するためにXTリアディレイラーに、更にSTIで引けるようにウルフトゥースのTANPANをセット

定番と飛び道具で専用ポジションに

コントロール系も拘りのチョイス。ハンドルは、その独特すぎる形状で一部に熱狂的な支持者を持つ謎バーDixnaの『ニーザーハンドル』。支えるステムは、低く構えた形状と下方オフセットしたハンドルクランプ部が特徴のOnebyESU『スージーステム』を合わせ、バーテープにはシリコン100%で握りもグリップもバッチリのMagicOne『SILIC1』を使用し、快適かつコントローラブルな内容に。ポストはスチールバイクのはゼッタイ似合う定番中の定番NITTOの『S65/ブラック』に、シャープな形状のFABRICをセット。

※ちなみにヘッドパーツは内径44mmのゼロスタック規格ですが、普通に上下セットのZS44ヘッドセットを用意してしまうと下の受けもハイト3mmとかになってしまって、完成車とフロントのフォーク長が変わってしまうので、気になる方は上下別個に用意しましょう。この子にはTANGEを入れました。

特異な形状のハンドルだが、アップライトなポジションで驚きの握りやすさ。コラム部のシンバル型ベルがワンポイント

ヘッドパーツは少々特殊。下のハイトを出すために1.5ベアリングの下パーツと1-1/8コンバーターを使用

NITTOのシートポストがかっこよすぎてもうね、あえてで言うとカッコイイよね

足まわりもカッチリふんわり

完成車に採用されているのはWTBのプレーンタイヤ『HORIZON』ですが、今回はオーナー様が結構ダートも行くっちゅー事で、同サイズでサイドに細かいブロックパターンが入った『ByWay』をチョイスしました。HORIZONもそうですが、エアボリュームが多いのに加えてタイヤのケーシングがしなやかなので、メッチャメッチャむっちゃもっちゃ乗り心地が良いです。転がりも良いです。ステキ!

ホイールにはシマノのアルテグレードハブ『RS770』と、AMBROSIOの27.5ワイドチューブレスレディリム『CROSSOVER』をチョイス。DTのプレーンスポークでカッチリ組みました。よく回って頑丈、何かあっても部品供給や修理コストも安心な内容ってわけで、グラベル系にはオススメ。

今回はチューブを入れてクリンチャー仕様としましたが、その気になればいつでもチューブレスに出来るのもポイントですね。

ほんで、ブレーキもシマノ。ダイレクトマウントのワイヤー引きディスクキャリパー『BR-RS305』と、Ice Techローター『SM-RT81 160mm』の組み合わせ。自分も似た構成で使ってますが、シマノのキャリパーは片押しタイプでも効くしコントロールしやすく、またディスクもゆがみ難い気がします、イイヨ。

ちなみに12mmスルーアクスルですが

サーリーのスルーアクスルはオープンエンドタイプなので、クイックのようにある程度緩めたらシャフト引き抜かなくてもホイールが下に抜けます。コレ、結構ポイント高。色々やりやすいんですよ、マジで。ただ、フレーム側に受けのネジ山が切られていないので、アクスルシャフトを社外品に交換する時は注意してください。ディスクロード汎用規格アクスルシャフトとかはつきません。

スキンなサイドウォールがステキ

肩の部分がブロック、センターはプレーンなので、舗装路でのノイズを軽減してグリップも◎

シマノなのにシルバーとブラックのコントラストがイイカンジでカッコイイ。俺のXTハブは真っ黒だぜベイベ

よく見るとオープンエンドなフォーク。ブレーキはダイレクト置きのフラットマウント

BBは当然JIS-BSAなので奮発してR9100BB入れちゃった

スペシャルは良いぞ

はい、というわけで、ミッドナイトスペシャルはイジっても最高であるという結論がでました。

グラベルロードほしいな〜とか、ロード持ってるけど気軽に乗れるバイクも欲しいな〜とか、何に使うか決めてないけど直ぐにレースは無いよ〜と悩んでる貴方。コレいきましょう。決まり。

明日の試乗会でも用意されてるので、とりあえず乗りましょう。決まりね!

※注意 今回は彩湖公園での試乗会です。ラモーンズ店頭には試乗車ありませんよー