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2019年8月2日

新型トランソニックさんはディスク対応だよ : FUJI TRANSONIC 1.1 DISC

はい、そんなわけでついに出ました新型トランソニック!

エアロロードでは最早、トレンドからスタンダードになりつつあるディスクブレーキに対応。
・・・というか「ディスク用で開発したけどリムバージョンも出すよ」って感じ!?

車種としては以下の通り

★ TRANSONIC 1 (C15カーボンのハイエンド)
・ディスクブレーキ仕様のフレームセットのみ。※専用ステム・カーボンポスト・カーボンハンドル・スルーアクスル付属

★TRANSONIC 2 (C10カーボンのミッドグレード)
・フレームセットは、リムブレーキ仕様のみ。※専用ステム・カーボンポスト・スルーアクスル付属
・リムとディスクの105mixの完成車設定あり。

※注意:現状ではReMIXオーダーカラーには対応してません

ってな感じです。

写真はTRANSONIC1.1フレームセットサイズ52をe-tapで組んだデモバイク。サイズ感や全体のバランスがちょうどいいカンジですね

事前にリークされていた画像もありましたが、正直あの写真はあのアレだったのでア〜ウ〜な感じでしたが、
実物は想像より全然カッコ良かったので安心ですだぜ!

まあそんなわけでご紹介しちゃうんだぜ!

曲面で構成されていた先代とは大きく印象を変えてきた、直線基調のアウトライン

トレンドの、小さなリアトライアングル。先代で特徴になっていたシッポは無くなってしまったが、アーチ状のトップチューブや、大きく湾曲したシートステーなど、トランソニックらしさはしっかりと継いでいる印象

はい、なんかもー今風に生まれ変わりました!

曲線基調だったフレームはトレンドのカムテール×直線メインな構成に。またワイヤー類がほぼフル内装っぽくなりました。※油圧ブレーキ×電動シフトの場合のみ。

TRANSONIC1.1はカーボンの素材も変更。以前から使用している『C10』から、SLシリーズで使用されている『C15』をベースにした『C15 HC』にアップグレードされましたまあ、この辺はプリプレグの使用比とかわかりませんし、樹脂の配合も教えてもらったトコロであんま意味ないんですよね、僕らは設計者じゃないので。開発の方針を聞いた方がよっぽど有意義なので、あえて曖昧にお伝えしましょう!

「さらに軽くて薄くて引っ張りに強いカーボンつかってグレードが上がった。」っぽいおもむき!

って事ですね。

先代のフレームの特徴だった、「大きく湾曲したトップチューブやシートステー」は、絞ったり角度をつけたり、はたまた裏面に湾曲をつけたりするなど、ストレートなシェイプになったものの形状をいじって特徴を踏襲しようとしてる感じ。

走りそうですね〜。シリアスレーサーに…早く選手に乗せて、コアなインプレが聞きたい!

ちょっとだけ斜め上からのショット。角断面パイプが強そう

真横からの写真だとわかりにくいのですが、実はシルバーのラインがいっぱい入っています。マットブラックとのコントラストが秀逸

よく見ないとわからないけど、実は特徴的なシェイプ!

ヘッドパイプがかなりゴツいのと、サイドの大きなFUJIロゴのおかげで目立たないのですが、実はダウンチューブのセンター辺りがかなり絞られてます。おもに空力関連の処置だと思いますが、剛性バランスの調節にも一枚噛んでるんじゃなかと思っちゃいますよね。そんな感じ。アワーグラス…

併せてフロントボトルケージの取付ボルトが3本に増えたので、ケージ取付時には位置が『高め』と『低め』で選べます。Chapter2もそうですが、シングルボトルで空力を重視したいときは下側に、ダブルボトルの時は干渉を避けて上側に、みたいな使い方が吉とか。

シートステーもね。最近はラウンド形状のストレートパイプが鉄板ですが、FUJIはあえてTT風のブレード形状ベンドパイプを採用。砂時計型…
トレンドに乗りつつも、独自のテイストをチョイチョイ挟んでくるのはFUJIっぽいですね。

あ、あとフロントフォークのブレーキ取付部ですが、サイドに張り出したブレードがキャリパーを覆う風防になってるので、複雑な形状になりがちなブレーキまわりの整流効果にうんたらかんたら・・・カッコイイっしょ!カウルやで!

上面のアクセント、シルバーラインのおかげでダウンチューブのシェイプがよくわかる。形状はフロントラウンドで後がバッサリとカットされたカムテール形状を採用

最近のエアロロードでは珍しくなってきた、TTバイク的なブレード状シートステー。タイヤにさしかかる辺りで大きくベンドしているアワーグラスタイプを採用

シェイプがカッコイイフロントフォークのエアロカウル。ちなみにスルーアクスルは専用品が付属

裏はこんな感じ

更に寄るとこんな感じ

リアブレーキマウント部はなんか凹んでる。コレね、多分シマノのおにぎり型キャリパーとマウントが入るとスッキリ埋まると思うんですよ。キャリパーのハイトも抑えられるので、やはり空力に考慮した結果なのでしょう。しらんけど

ケーブル?ホース?んなモン、ステムにぶっ込んどけ

そんなカンジで、油圧ホースが内装出来るOVALのオリジナル【790 Aero】アルミステムと、シフトワイヤーを引き込める専用のスペーサーがついてくるよ!さらに!1.1のフレームセットには併せて、油圧ホースとDi2ケーブルのフル内装が可能な【OVAL 990 Aero Carbon】ハンドルもついてきます。

ってな訳で、電動変速+油圧ブレーキ(※シマノもしくはスラム可/カンパEPSとFSA WEとROTOR 13は不明)ならワイヤーをほぼ表に出さないで済んじゃうのですよ。

ちなみに、ワイヤー変速+油圧ブレーキの場合は、シフトワイヤーのみ外出し。同条件でハンドルが内装非対応の場合は、油圧ホースをステム下に這わせ、特殊スペーサーに開けた穴からフレームに引き込む(下の写真参照)感じ。
※尚、スペーサーを使用しない場合はどうするのかって事ですが、展示会では中までは見られなかったので、正直謎です。どうやってブレーキホースを通してるか見られなかったんですよね〜、まー多分イケるっしょ。しらんけd

ほんで、リムブレーキ仕様車はブレーキもワイヤーなので、至って普通のワイヤールーティングです。フロントは直に、リアはトップチューブの横から引き込む感じね。

ちなみにこのステム、上部は引っかけ式で下のみネジで留める謎仕様なんですよねステキ!

独特な固定方法が特徴的なOVALのTRANSONIC専用ステム【790 Aero】

※写真のステムは展示会用のモックアップのため、上部のフタが閉まらずテープで貼ってあるのですが、実物は当然固定できます

ハンドルが内装対応出ない場合はこんな感じでまとめます。ステム下に沿ってるのは油圧ホース、前に垂らして居るのは機械式変速機のシフトワイヤーですね。まあ、昔のTTバイクみたいに無理してワイヤーまで全内装にして「ハンドルが切れない」とか「変速が効かない」なんて事が無いように、シフトワイヤーは潔く外出し。コレ、けっこう大事

こちらも専用のOVAL Aero カーボンシートポスト。ココもしっかりカムテール

シフトワイヤーの引込口はこちら。クロス組み(笑)とかやらないでね、フレームの中でワイヤーが干渉しちゃうからマジで。意味ないから、マジで。

カタログ写真では見れない場所にもアクセント

ロゴとかラインとか、写真だとグレーとかホワイトに見えちゃうでしょ?
でもコレね、ヘアラインっぽい良〜いカンジのシルバーなんですよ。

色んなとこがギラギラしてるんですよ、ギラギラ。
マットブラックで真っ黒なだけかと思いきや、ギラギラ!

トップチューブ上面。実は裏面もシルバーライン入り

ヘッドチューブ全部のブランドロゴ

シートチューブの富士山マークも!

ダウンチューブのFUJIメインロゴ

シートチューブ後方にもシルバーのロゴとポルカドッド

フォーク内側

チェーンステー内側にも

メカ的には面白そうなつくり。構造も得にはムチャしてないっぽいし、走りそうな要素がいっぱい

はい、そんなわけで性能面とかはまだ誰も乗ってないのでわかりません!!

メカ的には面白そうな作りで、かつ、バカ設計ではなかったのでひとまずはホッとしています。
これでワイヤーがクロス組み前提とか、フレームの中の処理がクソとかだったら泣きますが、さすがに過去のモデルとか見てもFUJIのバイクは基本的に組みやすいので、まあ大丈夫でしょう。BBも万能なPF30だし。

リムブレーキ仕様は至ってスタンダードですが、ディスク仕様は基本的にはShimanoかSRAMの【油圧ブレーキ×電動シフト】で組むのがベストなフレームです。最近のエアロロードのお約束ですね。少々お値段ははってしまいますが、まあ例えば「レーシングカー乗りたいけどシーケンシャルとかパドルシフトは許せない!漢ならH型一択じゃろ!」なんて方は最初から選びませんよね、この手のバイクは…。てかそうであってほしい…(´・ω・`)

ってか、1.1のブラック×シルバーが、リーク写真の100倍(当社比)ほどカッコ良かったので、期待大!早速予約も開始してますので、気になる方はご連絡くださいね〜

※注意:現状ではReMIXオーダーカラーには対応してません

とくに小さいサイズだとヘッドチューブが短くて、アウトラインのバランスが良い!ブッコロ感多め、強そうなイメージ